スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日のあたる白い壁

51Okb51m3iL__SS500_.jpg


江國香織さんの私的な絵画評論。


著者の好きな絵を、その画家のプロフィールとともに、彼女独自の視点で紹介してくれるこの本。
正直、絵画(というより芸術全般)に詳しくないので、知っている画家の名前は数名だけだったが、
それでも楽しめた。その絵もカラーできちんと載っており、
「あぁ、著者がこう思ったのもうなずける。」「ここは、自分はこうだと思う。」
みたいに、まるで著者と一緒に美術館にいるようだった。



・写真もそう。写真をとったそのとき、うつっている人は何を考えていたのか、
 妻のことだったのか、愛人のことだったのか

・真空パックみたい。ホッパーの絵を見るとそう思う。
 ホッパーの絵は、観る者をひきこんで阻外する。

・街の雪はあたたかい。

・とけこむ、というのはひとつの才能だ。絵であれ、文字であれ

・時代というのはおもしろいものだなぁと思う。理屈でいえば、人が時代をつくり、
 動かしていくはずなのに、人の外側に、確かに「時代の流れ」が存在し、
 人はそれにまきこまれていく。よくもわるくも。

・孤独を扱う唯一の方法は、ただ眺めることだと思う。

・バルテュスは車椅子をたくさん持っている。まっ赤な車椅子に乗っていた日、
 外に出ようとしたバルデュスに、節子夫人がまっ赤なストールをそっとまきつけたのが印象的だった。
 生活のなかのたくさんの小さなことを、丁寧に慈しんで愉しむ人々なのだった。

ゴーギャン、カリエール、ボナール、ドラクロワ、ゴッホ、セザンヌなどの彼女自身の絵の見方が
とても面白かった。

個人的には画家バルテュスの在り方に惹かれた。

巻末には、各画家のプロフィールが半ページ分あるが、それを見たとき、
人の一生を半ページに収めてしまう「プロフィール」というものが、ちょっと馬鹿らしく見えた。
なんでだろ。

スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://forbookbloghiro.blog.fc2.com/tb.php/9-7c9f1a82

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

Profile

Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

Category

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。