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恋することと愛すること : 遠藤周作

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恋愛の教科書。



・女性は嫌いな男に愛を求められると甚だしく相手を拒絶するが、そう嫌いでない男性
 だとふしぎにその相手に好感を持つもの

・まず恋愛に恋せず、本当の恋人に恋してください。

・男性をみる眼が肥えれば、相手を必要以上に美化しすぎたり、陶酔したりする危険が
 なくなっていくものです。

・ドン・ファン的な心理はほとんどすべての男性が持っている

・未知なものと闘い、それを征服していくことに悦びを感ずるのが男性

・抵抗力のあるものと戦うときの、イキイキとした充実感、生命感が男性にとって非常
 に大切

・好色家もしくは漁色家には歴史上、二人の代表的な人物がいます。ドン・ファン(架
 空の人物。)とカザノバ(実在)。前者の捨てた女性は常に烈しい恨み、憎しみを持っ
 ているのに対し、後者の方は女性の中にただ肉体の快楽だけしか求めていなかったた 
 め、彼と別れた女性たちは、恋の楽しさを与えてくれたことを嬉しく思った。

・ドン・ファンに捨てられた女が恨みを抱くのは、このように「不完全な女」として
 見捨てられたため

・ドン・ファンは自分の恋人の中に理想的女性の姿がないといって彼女から離れていっ
 た。だが、なぜ、ドン・ファンは恋人を自分の力、彼女の協力によって理想的女性に創り上げていかなかったか、未来に向かって2人の異性が何かを創り上げていくことを愛とよぶならば、ドン・ファンはたしかにこの愛の意味、愛の力を知らなかった。

・理想的女性は探すものではない。創るものなのだ。

・印象ー好感ーもう一度会いたいと思う気持ちー軽い嫉妬ー彼のことが気にかかりだす
 ーその自分の心を持て余しはじめるー自分の恋心を否定しようとする

・「愛すること」には恋のように烈しい炎の華やかさも色どりもない。その代わりに長
 いもえつきない火を護るため、決意と忍耐と意志とが必要

・だれだって恋をすれば恋人をすぐれた人と思いたがるものですし、そして自分たちの
 未来だけは幸福にむすびついていると考えずにはいられないもの

・人間の愛は矛盾に充ちている

・本当の恋愛、つまり自分と相手との本当の幸福を育てようとすること

・女性はともかく、男性というものは、どんなに相手を愛していても、相手のすべてを
 余りに早く知りすぎると、ある幻滅と失望とを感ずるようにできている。
 余りに相手から愛され過ぎると、その愛を逆に重荷に感じるもの

・もし彼女が本当にカシコイ女性であり、自分たちの恋愛を永続させ、幸福に育ててい
 くつもりだったら、2ヶ月という僅かな交際だけで相手に体のすべてを与えるべきで
 はなかったでしょう。

・デートのたびごとに幾度もやりすぎると新鮮さも魅力も失う。
 彼が求めることが多すぎれば、ヤサシク拒絶すべき。

・初恋・・・最初の恋愛がある人の人生の方向をまったく決定してしまったり、それほど
 ではなくても、その人の異性観や恋愛観の上に、拭い去ることのできぬ痕跡を
 残す例は決して少ない

・確かに初恋にはもろさ、破れ易さを伴っていることは否定できない。
 破れ易いに拘わらず、それを守り貫こうとするとき、美しい

・恋人ができることを毎日、心の中で待っているのは不安定な心理といえる。
 それは、自分をはじめて愛してくれた男性にすぐ心を許しやすいことと、その男性を
 非常に完全な男性と思い描きやすいこと。

・嫉妬というものはもともと、劣等感から起きるものですが、恋愛の場合はむしろ侮辱
 感や自尊心をひどく踏みにじられた苦痛感から生じる

・嫉妬から急激な執着へーそしてこの本能的な執着感を情熱や愛情と取り違えるのは陥
 りやすい錯覚

・愛するというのはまず相手を知ろうとする意志

・恋愛映画は実は「愛」というよりは「情熱」に重点をおいている

・昭和20年の3月上旬。著者は路ばたの人間の形をした真っ黒な灰がいくつも転がっ
 ているものを見、死に対する感覚は既にすりへらされ、鈍くなってた。死は著者のま
 わりの至るところで匂っていた。

・肉欲はそれ自体ではかならず幻滅や湿りけや悲哀がともなう。

・処女でないという影像は過去のもの、既に新鮮さを失ったものを本能的に想起させる

・女性は男性より純潔への憧れが鋭敏、女性は肉欲というものを自動的に生むことは
 できない

・極端な純潔主義は破壊にみちびかれる

・恋愛至上主義者たちの誤りはいつも愛情の量に重点をかけて、質を軽視すること

・結婚とはやはり肉欲にその正しい価値と意味とを与えてくれるもの

・肉の結びつきを恋愛中にすることは容易いこと。でもそれを抑えることのほうが二人
 心に困難にうちかつ勇気や力を要求する

・純潔は生まれて与えられるものではなく、創るもの

・肉欲とは感覚の陶酔。かならず冷めるもの、消えるもの。
 これを持続させることが結婚。

・名声とは他人が作ってくれるもの

・男性の中でも名声欲の強いのは、女性的な感情の強い者(たとえば芸術家)。
 一般に男性にとっては、まず出世欲があり、それに附帯して名声欲がある。

・醜いものをみたとき、不快感を感ずるのは、美への欲望が裏切られたから

・快楽は限界をすぎると飽満感や不快感を伴う

・砂針の刻むチク、タクという音は私たちになぜか、人生の空しさを予想させる。
 繰り返しの空しさ、その虚無感だけでも私たちは何か死の臭いを連想する

・カマキリの雄は性の営みを終えた後、死んでいく。妻は夫を食い殺す。

・現実の苦痛や不快から逃れる手段として快楽に頼ることは確かに私たち人間の
 弱さを示している

・快楽への欲望を制御する知恵を持つこと、これがギリシャや東洋の哲人たちが多くの
 場合、採った方法

・その家は無駄がなさすぎて息ぐるしかった

・愛は、むしろ不安によって、苦しみによって、疑惑によって燃え上がる

・代用品はいつまでも偽者にすぎない

・キリスト教では紙の愛をアガペーという。人間同士の愛をエロースと呼ぶ。







ドン・ファン的な男性はこの世にとっても多いんじゃないかな。
そう思った。


理想ばかり追い求めてしまう。ハートがぴったり合う人間なんていないのを分かってて。
自分もそのうちの一人なんじゃないかと改めて思う。


恋が虹のような色合いがあるなら、愛はきっとモノクロみたいなもの。
その濃淡を時間をかけて創り上げるんだろうな。



遠藤周作の本を読んでると、大人にも学校があればいいのにと思う。
大人の学校の教科書を、こういう本にすれば、より多くの人が
より深くて賢い(?)恋愛ができるんじゃないかと思う。

もちろん恋は盲目というから、
きっと恋愛している最中は本に書かれることを忘れてしまうこともあるんだろうけれど。
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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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