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男 : 柳美里

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男の「からだ」「部位」で想い出を綴っている著者の物語。


・孤独なダンスを演じているのは女の爪だ

・男の爪は踊らない。伸びたら切る、ただそれだけ

・男も女も自分が幻想を持てるものにしか執着しないし、執着するものに幻想を駆り立てられる

・男は5秒で、女は8秒で目の前の異性が自分に相応しい恋愛対象かどうかを見極められる

・男性器の名称をぴたりと文章におさめるのは至難の業だ。
 この国の男のものにペニスはそぐわない気がする

・合コン・・・たがいを値踏みしながら交際する相手を見つけるというやりかた

・わたしは別段不快ではなく、だれかの代理として存在しているこころやすさを感じ

・頽廃と軽薄は美しい肉体に宿る

・口は「顔の戦場」

・なぜだろう、キスをすればするほど不安に襲われるのは?

・腕は男のからだのなかでもっとも幸福なイメージが湧く場所だ

・目覚めた瞬間に溶け始める夢の輪郭

・腕そのものに性的魅力はない

・わたしは眠ろうとするたびに腕を持て余す。

・男の腕は天秤にも似ている。

・僧侶が坊主頭にするのは簡素な生活をするという決意で、身の回りのことに手間ひまを
 かけないため

・性感帯などないという説がある。

・快感を得ようとするからこそ性的興奮に達するという説は、案外真実に近いかもしれない

・十本の指が溶け合ってひとつのてのひらになったように感じた

・男は、女が想像する以上にペニスに対する思い入れと思い込みが激しいのではないか

・あたかもペニスが自分と等身大であるかのよう

・女にとって、ペニスはその男の一部分に過ぎないのに、ペニスがすべてだと考えている男も少なくない

・ペニスそのものに快感の受容体が備わっていると思い込んでいるのではないだろうか。
 快感は脳で感じるものだということを理解していない男は大勢いる気がする。

・男に鍵を渡すのはこころとからだを相手にゆだねたからで、
 セックスとはまさに男にこころとからだを開く行為。
 女にとって、ペニスは、鍵の暗喩なのかもしれない。

・たがいの内側に入り込んで同調するような温もりにあふれた激しい抱擁

・男の乳首はいったい何のために存在しているのか。
 何の役割もないものをからだにつけて、その存在を奇異に感じないというのも不思議なことだ。

・この部屋に残っているのは、彼に棄てられたわたしだけだ。

・「おいしい」と抑揚をつけずにいって、わたしは彼に対する不信感と疑いを咀嚼し味わった

・わたしが自分の思いに裏切られたのだ

・わたしは懸命に顔に貼り付けていた笑いがすべて落ちていくのを感じた。

・追いかけることも逃げることもできない屈辱で歪んだ顔を本で隠していたのだ。

・あなたは護りたいものを護り、助けたいものを助けて生きていってください。
 今後は、どんな状況に陥っても近況報告の類はしませんし、おそらくこの世であなたとわたしが
 再会することはないでしょう。はじめてきっぱりといえます。さようなら。

・性は文学に残された最後の荒野






著者の男性経験がこれでもかと赤裸々。
そこに好感が持てるし、真実で生々としているから共感できた。


そもそも体のパーツ、についてここまで考えたことがなかったので、
非常におもしろく読める。


良書。



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Comment

37kw

ドウモです。
ネコのパーツについてまとめて書かれた本が無いのは、
書くべきことが多すぎるから何でしょうねw。
まぁ、それだけ一方的な愛だからなのかもしれないけれどwwww。
ではまたー
  • URL
  • 2012/03/13 09:54

ひろ

どうもです。

ネコのパーツについて、ぜひいろいろと思いを巡らせてみてください。
たとえばペルシャネコの顔の不細工さとか。いろいろと書けそうな気がしませんか?
一方的な愛でもかまいません!是非出版してくださいませ。

ではまた笑

  • URL
  • 2012/03/14 05:10
  • Edit

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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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