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ひとりでも生きられる : 瀬戸内寂聴

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実は著者が作家であることすら知らなかった。



・50年を生きてしまった私の愛への確信は、人は別れるために出遭う

・衰えることわりに支えられているからこそ、刻々の愛がきらめく

・人は人を愛していると思い込み、実は自分自身だけしか愛していない場合が多い

・恋を得たことのない人は不幸

・多く傷つくことは、多く愛した証拠

・人は死ぬために生まれ、別れるために出逢い、憎みあうために愛し合う。

・彼がもし、妻や子を捨てて私の許に来るようなら・・・そんな冷酷な彼を私は愛さないだろう・・・

・もう自分の手で触れ、自分の皮膚で感じ、自分の目でたしかめたもの以外は信じまいと思った。

・彼は私の部屋では情夫や恋人ではなく、れっきとした夫の風格を持つ「影」であった

・私の見過ごしてきたつもりの小さな痛みや傷あとが、心の深みで決して消えてしまわず、毒々しく
 芽を吹いているのを次々発見もしていくのであった。

・性欲は灰になるまで

・人間は他の動物とちがっている点のひとつに、自分が社会に、あるいは誰かに必要とされ、
 需められているという自覚なしには淋しくて生きていけないのではないか

・官能の快楽だけでなく、その実感をたしかめあうことができるからこそ、
 人はあれほどセックスに固執したがるのかもしれない。

・単調な日常のトーンが崩れる。

・どの愛にも必ず、灼熱のときがすぎると、空しい死灰が残され、終わりがあった。
 次の愛はその死灰からよみがえるのではなく、別の土からまた芽をふいた。

・身を捨てて愛する能力のあるものには、愛される能力も自然にさずかるのでは

・人間は所詮ひとりだからこそ、他人とのコミュニケーションを欲するのであり、
 愛する相手をほしいと希うのであり、その愛を独占したいと思うのだろう

・未来の別れには目をつぶって、人は出逢いの神秘を喜び、出逢いの甘さに酔えばいいのだ

・愛する人の手の中で死にたいと願い、愛する人を自分の手の中で逝かせたいと思うのは、
 愛の究極のエゴイズム

・人はひとつの愛に馴れると必ず、他の愛を思い描く。
 もうひとつの出逢いがまだどこかにかくれて、自分を待ち伏せているのではないかという
 期待を捨て去ることはできない。

・人はいたるところで出逢う。重要なのはこの日常茶飯の出逢いをどのように自分の人生に
 繰り込み、深い有縁のものと消化し、血と肉として、自分と同時に他者の人生を肥えふとらせていく
 かという心構えと、生活技術

・死はすべてを清め、あらゆる想い出を浄化して、美しい想い出だけを輝かせる。

・自分の愛の本当の姿を凝視したことがあるのだろうか。

・恋をすることは、待つことでなく、歩いていって捕らえるべきだという若い日の経験を想いだした。
 私は花になるより、蝶になりたかった。

・愛されるのを待っていた辛さより、自分から愛する積極性をとってから、
 世の中が前より広く空がうんと高く見えてきましたわ

・人間が生きるということの意味を、私はいつごろからか、自分の中に眠っている才能の
 可能性をひきだし、極限に押し広げることだと解釈している。

・ほろぼしてしまうまで、情熱を燃やし尽くす恋をするほうが、
 人間らしくていいのでないか

・人は女に生まれない。女になるのだ。

・浜の真砂ほどもある無数の男の中から、ただひとりを一度で選ぶなんて全知全能の
 人間でもないかぎり、宝くじを引き当てるより可能性の少ないこと

・予期しなかった不都合に逢えば、勇敢に何度でもやり直せばいい。

・中身が空疎になればなるほど容れ物を豪華に飾り立てたがる家庭という名の砂城。

・永遠の愛など決して存在しないことを知っているからこそ、今日、この瞬間の愛の大切さを
 一滴もこぼさず味わい尽くそうとする。

・仏教でいう「空」とは、執着せぬ、こだわらぬ、自由さ、といったものの表現
 「色」は形象のあるもの、「物質」というような意味をもつ

・人間の男女の間に起こるすべてのラブアフェアなど、どんなに特異にみえても、必ず、
 どこかの誰かもやっている、類型的なものにすぎない
 大切なのは、その事件をとおして、当事者たちが、どう生きたかが問題




昭和48年に刊行されたエッセイ。

著者のことは、正直ほとんど知らなかったので、駆け落ちのようなことや、不倫など
一連の「悪い」とされる「愛」を経験していることに驚いた。

やはり一人の普通の人間であり、女性だったのだと思った。



タイトルこそ、ひとりでも生きられる、だが、
内容は、ひとりでは生きたらダメだと訴えているような気がした。

ただ、恋愛というのは、素晴らしいと説いている印象。


勉強になった。
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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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