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食べたり君よ (古川 緑波)

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「何が食いたい?」

そして、――思い出す、それは暑い日だった。――本みやけへ着くと、すぐ風呂へ入り、みんな裸になって――岡田嘉子を除く――ヘット焼の鍋を囲んだ。 赤葡萄酒を抜いて、血のしたたるような肉を食い、葡萄酒を飲んだ。 その時である。 牛肉には赤葡萄酒。 ということを、僕が覚えたのは。

「僕あ、ああいう美味いものを毎日食いたいと思って、努力を続け、漸く、それ位のことが出来るような身分になりました。ところが、何うでしょう先生、食うものが世の中から消えてしまいました」 と言ったら、先生は、ワハハハハと、まるで息が切れそうに、何時迄も笑って居られた。

正直のところ、僕は、ああいう美味いものを毎日、思うさま食えるような身分になりたい。それには、何うしても千円の月収が無ければ駄目だぞ、よし! と発憤したものである。

そして、デザートに出た、ババロアの味、ソーダ水の薄味のレモンのシロップ。

ライスカレーも、ペロペロッと――





ババロア、ソーダ水、レモンのシロップ、これらの言葉に昭和の良き時代の響きを感じるのは何でなんでしょうね。
ぼくだけでしょうか?


「貧乏人でも、高級レストランに行って一度食べておくと、その後そのレストランに通えるぐらい出世する。」みたいなことを、遠藤周作先生もおっしゃっていました。やっぱり食べ物によって「もっとお金を稼いでやろう!」的な感じで奮起される部分って人間は大きいと、ぼくも思うのです。

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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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