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清涼飲料 (古川 緑波)

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タバコなんて、そんなものである。

あの煙草が好き、こっちの方がいい、という人々は、各々の好きな、デザインの、好きな色の箱を選んでいる場合が多い。例えば、キャメルが好き、ラッキイ・ストライクでなくっちゃいけないっていうような、タバコ好きでも、まっ暗なところで、一本吸わして、それが何という煙草か、ハッキリ判ることは、めったにないものである。

春山行夫氏が東京新聞に書かれた「コカコーラの不思議」の中に、 ……コカコーラは消防自動車のような赤いポスターや看板を出すので、美術の国イタリアは、その点を嫌がっている。…… とある。 全く、コカコラの赤は、あくどい。 コカコラばっかりじゃあない。アメリカは赤が一番嫌いな筈だのに、宣伝や装飾には、ドキツイ赤を平気で使う。赤や黄色、青の原色そのままが多い。

味には、ひどく癖があって、一寸こう膠みたいなにおいがする―兎に角、薬臭いんだ。だから、いまのコーラとは、殆んど別な飲みものだと言っていい。コカコラの中に、コカインが入っていたってのは、その頃の奴じゃないだろうか。

いまのコカコラとコカコラが違った。 第一、名前も、コカコーラと、引っぱらずに、コカコラと縮めて発音していた(日本ではの話ですよ)。そして、名前ばっかりじゃないんだ、味も、色も、確かに違っていた。 色は、いまのコーラが、濃いチョコレート色(?)みたいなのに引きかえて、アムバーの、薄色で、殆んど透明だったようだ。

ラムネを、ポンと抜く、シューッと泡が出る。ガラスの玉を、カラカラと音をさせながら転ばして飲むラムネの味。

金線サイダーも、リボンシトロンも、子供の頃からよく飲んだ。が、やっぱり一番勢力のあったのは、三ツ矢サイダーだろう。 矢が三つ、ぶっ違いになっている画のマークは、それに似たニセものが、多く出来たほどだった。 その頃、洋食屋でも、料理屋でも、酒の飲めない者には必ず「サイダーを」と言って、ポンと抜かれたものである。

清涼飲料という名前は、うまいなあ。如何にも、サイダーが沸騰して、コップの外へ、ポンポンと小さな泡を飛ばす有様が浮んで来るようだ。








清涼飲料っていう言葉を「うまい」なんて思ったことがなかったので、新鮮な本でした。
ラムネの表現が好き。どうしてラムネって、子どもの頃を思い出すんでしょうね。そしてどうして大人になった今、ラムネを飲まなくなったのだろう。

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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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