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お菜のない弁当 (本庄 陸男)

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「何あに、塩をぶっかけて味をつけてありますよ。十時間ぶっ通しの一日八十銭じゃあ、嬶も子供も碌に飯はねえ……」

憲兵は怒鳴りつける号令声で「一列になれッ」とわめき、忽ち職工達を列べてしまった。 身体検査がはじまった。帽子の裏をひっぺがしたりした揚句、とうとう弁当箱の蓋を取れ――と来た。お菜の何にもはいっていない弁当がいくつもあった。

工場裏の芝生では、安賃銀の臨時傭達が男女と混み合って粗末な弁当を開いていた。何時かは常傭工になれるだろうと、もう長い間戦争準備の陸軍食料工場でこき使われていた。









最近読んだ「蟹工船」もそうだし、ちょうど昨日テレビでやっていたものが記憶に蘇りました。
炭鉱で働く夫が事故で亡くなり、すずめの涙ほどの給料のために、毎日長時間働いている女性のドキュメンタリー。
生きている時間をほぼすべて仕事に捧げ、それでも満足いくお金を得られず、家族を支えるためにすべてを我慢して仕事をするしかない状況の彼女を見ると、とても辛いものがあるのですが、
そんな状況下で生きている人がもっともっとこの世にはたくさんいるということを思い知らされたわけなのでありました。


この本もそんな男たちを描いていたのですが、
お弁当の中におかずがまったくない中でも家族のためにひたむきに働く姿は、かっこいいなぁと思いました。
ぼくももし家族というものができるのであれば、家族のためにそこまでして働くことができるのかなぁ、と考えたりしました。


自分でたくさんお金を稼いで、たくさんの人が救えたらいいなぁと思います。
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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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