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鍋料理の話 (北大路 魯山人)

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鍋の心構え。



工夫とは自然にもっとも接近することだ。なべ料理の材料の盛り方ひとつでも、心掛け次第



たれをつくるには、すでにご承知であろうが、砂糖と醤油と酒とを適当に混和する。酒はふんだんに使うのがよろしい。かんざましでよい。アルコール分は含まれていなくていいのだし、飲んで酔おうというのとは異なるから、かんざましでよいわけである。ごく上等の酒を、思い切って多く用いるのがよい。

だしのことだが、人によって好みはさまざまである。あっさりしたのが好きだという人もある。あっさりしたのは、たいがい酒を飲む人に向く。飯を食うのには、いくらか味の強いのがよいかも知れない

なべ料理の材料を盛るのは、深鉢にこんもりと盛るのがよろしい。材料はさっき述べた通り、なんでもよい。ただ感心しないのは貝類である。貝類は、ほんのわずかならかまわないが、多く使うと、どうも味を悪くするキライがある。

「なべ料理」のことを、東京では「寄せなべ」というが、上方では「楽しみなべ」ともいっている。なぜ「楽しみなべ」というかといえば、たいの頭があったり、蒲鉾があったり、鴨があったり、いろいろな材料がちらちら目について、大皿に盛られたありさまが、はなやかで、あれを食べよう、これを食べようと思いめぐらして楽しみだからである。
「楽しみなべ」という名称は、実によくあてはまっている。しかし、「寄せなべ」というのは、なんだか簡単すぎて感じのよい名前ではないと思う







「楽しみ鍋」という言葉をはじめて目にしたのですが、すごく素敵ですね。
直接的に愉快。「寄せ鍋」という言葉がつまらないと言われると、確かにそうだなぁなんて思ったりしました。

ぼくはこれからは「楽しみ鍋」と言うことにします。
だって実際、楽しいもの。




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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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