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愛撫 (梶井 基次郎)

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猫に対するモノの見方。


快い猫の重量。温かいその蹠。私の疲れた眼球には、しみじみとした、この世のものでない休息が伝わって来る。

爪のない猫! こんな、便りない、哀れな心持のものがあろうか! 
 空想を失ってしまった詩人、早発性痴呆に陥った天才にも似ている!

・猫は耳を噛まれるのが一番痛い

・猫の耳は奇妙な構造を持っている。というのは、一度引っ張られて破れたような痕跡が、
 どの猫の耳にもあるのである。その破れた箇所には、また巧妙な補片が当っていて、まったくそれは、
 創造説を信じる人にとっても進化論を信じる人にとっても、不可思議な、滑稽な耳たるを失わない。
 そしてその補片が、耳を引っ張られるときの緩めになるにちがいないのである。

・私は子供のときから、猫の耳というと、一度「切符切り」でパチンとやってみたくて堪らなかった。
 これは残酷な空想だろうか?







著者の猫の愛し方がよく分かります。
そしてその表現の仕方がただただ圧巻なのです。
猫の耳を切符切り的にパチンとしたくなる気持ちも、狂気が入り混じるほどの猫への愛情と捉えるべきでしょうか。

こんなもの読んだら猫がますます好きになるに違いないです。


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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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