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運命の力 : フジ子・ヘミング

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読むと勇気が沸くエッセイ。



・部屋に強盗が入ってくるのと同じ。運命もいつやってくるかわからない。

・若いときは音に深みがでない 最近わかってきた

・どろぼうをしても、人殺しをしても、最初から悪い人間だって決め付けたくないわ。

・16歳のときに中耳炎をこじらせて、右耳の聴力をすでに失ってしまっていた。
 この風邪がもとで、左の耳もまったく聴こえなくなってしまった。
 私の耳は特別、音に敏感だったから、壊れやすくできていたんじゃないかな。
 美しい花ほどちょっと水が多すぎると枯れちゃうでしょ。私はどこか特別上等に
 できているところがあるから仕方がない、と自分に言い聞かせたわ。

・なにかにつけて私は目立ったけど、だけど、それが芸術家にとって最高に大事な
 ことだと思っていた。

・どこかに人を惹きつけるおもしろさがあるっていうのは、芸術家にとってすごい
 大切なこと

・クラシックの世界はつまらないことが多すぎる。

・リストは、貧しい人たちに心があった。
 葬送曲は好きな曲。ショパンの死を悲しんでリストがつくった曲。
 兵隊の足踏みや大砲が鳴り響く様子など、この曲にはドラマがいろいろある。

ピアノは一日弾かないと腕が落ちるので、常に練習している。

・音のひとつひとつに色をつけるように弾く。

・私は自分の弾くリストの「ラ・カンパネラ」がいちばん好き。鳴り響く鐘の音を模し
 た曲。

・ちょっと嫌なことがあると、ほかにいいところがあるんじゃないかと、すぐに
 荷物をまとめて動いていた。でもね、今思うと、どこにもパラダイスなんてない。
 ひとつの場所で辛抱していたほうが早く実る。

わたしのピアノは昔から最高だと思っていた。

ようやく自分でお金を稼げるようになったのは、40歳を過ぎてから。
 外国で誰にも頼らず一人で生きていくには、お金だけが頼りだった。

・有名になって変わったことは、経済的に余裕ができたこと。猫や犬を救うことができ
 るようになったのが、いちばんうれしい。

・ピアニストは、ほとんどがお金持ちの家から出ている。毎日8時間くらいレッスン
 しないといけない。だからよっぽどのお金持ちじゃないと、そんなことはできない。
 掃除も家事も誰かほかの人にやらせて、そういう人のピアノが認められる。
 そういう人の弾くピアノは二度と聴きたくないようなものばかり。

・人生の艱難不落から逃れる道はふたつある。音楽と猫だ。ーアルベルト・シュバイツ
 ァー

・「あの人はああだから」と噂されても、人の言っていることなんかわかったもん
 じゃない。肉眼でちゃんと見て判断しなさい。

・いい人にも悪いところはいっぱいあるし、悪い人にもいいところはいっぱいある
 それを分けて考えないほうがいい。

・愛っていうのは、その人のあるがままを受け入れるのが愛であって、その人が
 どうあるべきかは別。

国籍なんてただの一枚の紙きれにすぎない。生きていくうえで、そんなことは
 どうでもいい


・ドイツでは動物も人間と一緒に、バスや電車に乗ったり、レストランで食事を
 楽しむことができる。また、大家への断りなしに、猫を自由に飼うことができる
 という法律もある。

・その人がどんなに魅力的かっていうのは、その人の教養からくるものだと思う。
 歩き方やおしゃべりの内容、そいうものが必ずピアノでも音楽にでも、その人の
 人間性が表れてしまう。

・演奏会の前は、必ずじゃがいも一個入れたおみおつけを食べる。
 ゴッホは、毎日じゃがいもを食べていたって。オランダのじゃがいもは一番美味しい
 と思う。

・ドビュッシーの「海」はものすごく好き。この曲は彼の奥さんが亡くなってから
 作られた曲。

・ドイツでは、代々続く自分の家を壊して新しく建てようと思っても、絶対だめ。
 文化財として保護されているから。
 建築家は新しい家を建てるよりも、古い家をどうやって保っていけばいいかをもっと
 考えるべきだと私は思う






すごいなぁと思うのは、フジ子さんが自分の才能を疑わず信じて生き続けていること。
これって、多くの日本人にとってけっこう難しいことなんじゃないでしょうか。
40歳まで自分の可能性を信じて貧しい生活をしながら生きられる人ってなかなかいないと思うのです。

そんな経験からくる彼女の言葉っていうのは、やっぱりピアノの音と同じように重みがあって納得できるもの。
愛の定義と国籍が紙切れに過ぎない、っていうのが素敵だな、と思いました。



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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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