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ジェシーの背骨 : 山田詠美

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好きになった男の子どもは、悪魔。



・ココは甘い気持ちになり寝室に行き、服を脱ぐ。

・ココは結婚している男と関係をもつ気は全くなかった。それは、その男の家庭を
 壊したくないという気持ちより、ほかの女の体によって常に使い古されている
 男の体を抱く気がないということからだった

・結婚している男の体からは惰性のセックスの匂いがした

・まったく、この家には日常生活というものが無かった。

・酒に包まれた氷のかけらですら、しゃぶった。

・自分だけの汗ばんだ毛布は本人にとって、放すことの出来ないものである。
 リックの体は彼女にとって、そうなり始めていた。

・日常の生活に期待感を持ったとき、そしてそれが自分の望む人物に伝わらないとき、
 ひどくやるせない気持ちになるものだ

・愛から生まれて、憎しみによって育てられた子供。
 彼の背骨は果たして何で出来ているのだろう。

・皆、早く両親から独立したいと願いながら、それがままならず、エネルギーをもてあ
 ましている健全な子供たちだった。家に帰ると、母親に叱られてホームワークを淡々
 と開く幼さを持ちながら、彼らは完全に自分たちの社会を形造っている人間たちでも
 あった

・一度憎しみはじめると、それは抑制のきかないものになり、ジェシーのやることなす
 ことすべてココの気に障った。

・涙も出ない白々しいなき方

・女の表情にはひとかけらの幸福も見当たらなかった。

・憎しみという感情のもつ恐ろしい力に驚いた。と、同時に自分もその力によって
 変えられようとしていた

・この女は何も知らない。子供を生むなんて、少しも大したことじゃない。
 大切なのは育てることだ。子供の心を読み取ることなのだ。

・体に層を重ねて来た憎しみ

・これで終わったのだ。憎しみに覆われていたこの子供の背骨は愛で出来ていた。
 それで、それは母親への報われない愛なのだ。

・彼の体は痩せていて、小さな骨で組まれた背骨が彼女の手のひらに当たる。
 それは憎しみでもなければ、愛でもない、ただの人間の骨であることを、ココは
 今度こそ感じ取っていた。




背骨の存在について考えさせられた。
人間にとって他の骨と同じように、なくちゃならないもの。でも骨の中でも中心的なイメージがあるもの。
それが「憎しみ」とか「愛」でできている、って考えるのはすごくおもしろかった。
たしかに感情が宿りそうな唯一の骨だなぁと思った。



「子どもを生むのは大したことじゃない。大切なのは育てることだ。」という表現がとても印象に残っている。



主人公のココが愛を知っていくストーリーも、男の子どもに悩まされる展開もとてもおもしろかった。

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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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