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点-ten- : 宇多田ヒカル

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「自分がインタビューで何を言ったかなんて全然覚えていない。その場その場で正反対のこと言ったり、
 かっこつけたり、テンション高すぎたり、嘘ついたりしてると思う。
 でもいつでも本気。」(帯のコピーより)




・5歳くらいまでは、ゲームに負けたりピアノがうまく弾けなかったりしたとき、根っ
 からの負けず嫌いなために悔しくて悔しくてそのたびに泣いた

・15歳になった。大好きだった部活もやめて、放課後と週末は制作に費やした

・「間違ってる」と感じる他人の行動や世界のあり方を、理解しようとすることをやめた。
 「どうして?」なんて問うことは無意味に思えた。外の世界のことは、ただ「知る」だけでよかった。
 自分の内側の世界のほうが大事だった。そこには自由があった。想像と思考は無限で、最強だと思った。

・大晦日の夜は”First Love”というバラードの歌入れをしていた。1999年だ。わーい。

・あー有名人になってもうた。きつい。デビューしたことを後悔した

・仲のよい友達が記者からお金を渡されて、私にインタビューをさせるために記者を
 校内へ案内したときは、さすがに驚いた。

・己の未熟さと格闘するうちに、ひどいことを言われてもあまり気にならなくなった。
 他人も、カッコ悪い自分も、許すよう努力した。許してしまえばこっちの勝ちだ

・セカンドアルバムがファーストから大きく変化したのは、歌詞。
 このころから「歌詞を書く」という作業が自分にとってどういうものなのか、意識
 しはじめた

・行き場のないストレスや不安を、遊びまくったりして発散するのもいいけど、
 それはその場しのぎの逃避
 もやもやを振り払うたったひとつの方法は、例えば、歌を創る、文章を書く、写真を
 撮る、絵を描く、といった創作活動なんじゃないか。

・作品、は創造、の副産物に過ぎない

・自分はああだこうだと、内と外の境界線をはっきりさせる考え方には興味がわかない。
 世界を自分の「内」と「外」で分別しだすと、自然からも本能からも離れていく気が
 する

・19歳になって早々、卵巣脳腫という病気が発覚した

・自由に生きるのは、決して楽に生きることじゃあない

・「誰にも理解されなくてもいいんだ、これが俺なんだ!」なんて思ってる人は
 かっこわるい。そういう気持ちで作られた音楽は、聴くに値しない

・英語より日本語のほうがひとつの言葉にいろんな意味や思いが込められてるから
 言葉選びは難しいんだけど、日本語のおもしろさとか行間の持つ独特な雰囲気は
 気に入ってる

・1stアルバムに収められた11曲は、14歳の終わりから15歳の終わりまでの
 約1年間を書いた楽曲だった

・wait&seeについて
 今回は「リスク」っていうのを入れて「行動を起こすのは、その先にある結果を
 見るためなんだよ」っていうのをはっきり言いたくて。
 曲の最後に笑い声が入ってる。jam&lewisは「あの笑い声がなかったら、この歌の
 意味が届かない」と言った

・For youの歌詞のテーマは孤独。

・何個かハートを壊して、そして自分も大人になっていくのよ!

・Final DistanceのFinalは「いちばん重要な」という意味がしっくりくる

・必ずペンで書く。何か、消えちゃうものは嫌いなの。消しちゃうのも嫌。

・タイトルはその曲のいちばん最初の自己紹介なの!

・SakuraドロップスとLettersが書けたことで「ジャンルなんて関係なく、”あた
 し”っていうところに来れた」

・人、働いて強くなる(サラリーマン金太郎)

・経験を避けてきてるぶんだけ「知識あっても魂ないよ!」

・travelingあたりでピークった私の目標っていうのが「最高の邦楽をつくりたい」

・COLORSという言葉は「気分を変えるとか心境を変えるってことは、自分から
 少しずつやっていくこと」という彼女自身の思いから浮かんできた

・言葉のない部分にだって、言葉以上の想いは込められてると感じることができる
 と思う(Be My Last)

・Keep Tryin'。みんなの歌だった。
 みんながこういう明るい元気な曲を待ってるのをずっとわかってて出さなかった。

・Sakuraドロップスで描いた「青い空」は「自分の力じゃどうにもならない力」の
 象徴だった。COLORSでは「邪悪な青い空の下で一生懸命にもがいている人間や生
 命」を描き、またPassionでは「年老いていってしまう人間をあざ笑っている青い
 空」

・アルバムULTLA BLUEは、画家の一時期の作品を並べた画廊みたいな作品。
 「初めて見せたの、自分のこと。見せてるの」

・自分の手を離れて受け取り手のセンスにゆだねるしかないってとこで、それがさ、
 作品の最終的な過程で。で、それを許すことによってひとりよがりじゃない作品が
 できると思うの。

・今まで人に「あの歌が好き!」って言われて嬉しかったのはLetters。
 今は「ぼくはくま」

・「ありがとう」って言われるとなんかビミョー。友達とかに言われるのは
 別に気にならないんだけど付き合ってる彼とか。デートとかしてその後にメールが
 きて「今日はありがとう」とか言われると「なんか別に私は楽しかったし、
 いいんだけど?」みたいな?距離を感じちゃって、なんか寂しい

・「Kiss&Cry」とはフィギュアスケート選手が競技を終えた後に採点を待つ場所の名
 称。「この歌詞はね、非常に西洋哲学と東洋哲学の両方を融合したような哲学な
 の。西洋だと、運命は自分で切り開くもの、東洋だとすべてはもう決まっている、み
 たいな。わたしはその両方を思う」

・仕事か恋愛かとるっていう感覚がわからないの。それって、睡眠とるべきか食欲
 とるべきかみたいな問題じゃない?両方必要。欲張って両方とんなきゃダメでしょー

・心の電波を飛ばす場所。HEART STATION。
 私、ラジオは好きなの。ラジオ界が好きなの。「音楽が好きなんです」みたいな
 手作り感とかアナログ感とかすごいあって。

・悪いポップはコビだけど、良いポップは思いやりだから。

・ああ、もっと人を見る目が欲しい

・たどり着いた結論は「疑いはいつまでも残り、だから信用することに意味がある」
 疑いは、人を特別に信用することを可能にさせる

・ファンクラブがないこと。なぜかというと私のファンとして固定ファンになって
 もらうことを望んでないから

・言葉は、歌詞は、無理やり書くものじゃない。
 元の曲の中にあってそこからふっとできるもので。

・どこにいるかよりも、
 誰といるかがだんだん大事になってきてる。

・あっ、そうか。
 ひとりぼっちじゃないから孤独なんだ。




読んでいて、純粋に楽しい。
たぶん宇多田ヒカルが好きじゃなくても、そう。

読書好きの彼女だから、インタビューの中にたくさん彼女らしい哲学が出てきた。
いろんな知識や思想を彼女の体に見事に溶かし込んでいるような印象。
著者が天才的なのは、そこなのかもしれない、と思った。



AutomaticからHeart Stationまでの数々の名曲が生まれる過程が非常におもしろかった。
歌詞に何ヶ月もかけたりすることを知ると、ただ聴く側の自分も「もっとしっかり聴かなきゃ」と反省。
誰の曲にかかわらずだけれど、このひとつのフレーズにこの人はこんな思いを込めてるんだ、って
どうせなら聴いていて気付きたいし、どうせなら想像してみたいから。



あと大変申し訳ないのだが、
本を読んでいて「あっ。ぼく宇多田さんとは友達になれそう。」と思った。(何様)
なんとなく「内側の世界が重要」みたいなところに共感を覚えたからだと思う。
ぼくもそうだから。
昔から外の世界にあんまり興味が沸かない。
もっと興味持ったほうがいいはずと思うのだけれど、
何より重要なのは死ぬまでのぼくの「内側の世界」がいかに素敵になるか。
あぁ、だから生きずらいんだろうな、とも思うが、そう思っちゃうのだから仕方がないかと
この本を読んで再確認した。




良書。

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  • 2015/07/08 19:53

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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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