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花を愛した男 : 假屋崎省吾

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自叙伝。


・毎日の生活に追われる結果、優雅さや美しさが便利さに
 すりかえられていることが残念でならない。

・美というのは内面の美しさにつながるもの。

・「花からはじまるライフスタイル、花は心のビタミンです」

・創作することは、内向的でないとできない。自分の世界に浸れる幸せが、
 私にとって創作するということなのかもしれない。

・小学生のころになるとヒーローもののアニメを見るより、NHKの「趣味の園芸」
 「きょうの料理」「婦人百科」を興味深く見ているほうで、ちょっと変わっていた

・生真面目すぎる父が一時期大嫌いになったこともありました。しかし、受験に2度も
 失敗しているのに何も言わずじっと見守ってくれた寛大さには、本当に感謝の念で
 いっぱいです。

・稽古を続けながらスーパーマーケットやマクドナルドでアルバイトをするといった
 今でいうフリーターのはしりの生活が続いていたある日、家元は正式なアシスタント
 として私を雇ってくれた

・父と私をつなぐものは何かと考えたとき、土だと思った

・土、というのは自分の一生のモチーフ、ライフワークだと思っている。輪廻転生や
 「土に還る」といった意味もある。

・人間にはひとつでも自信があれば強くなれるもの。それが私の場合花だった。

・今まで誰もやっていなかったものをどんどん仕掛けていきました。植木鉢に全部
 土を塗ったサボテンを並べてみたり、フラスコにアンセリウムを一本ずつ
 並べてみたり。

・ディスプレイやインテリアデザインの仕事を通して、自由な発想で空間を花で彩る。
 それまでのいけばなは、しつらえられた状況の中に器を置いていけたものがよしと
 される世界でしたが、私は空間自体までをも作るという域にまで発展させました。
 徹底的にいい物を作りたいという思いでいっぱいでしたから、偏らないように沢山の
 本を読んで勉強し、できるだけ美しいものに触れる機会をつくって目を養い、ひとつ
 の作品を作り上げるまでに、とても多くの時間を費やしました。

・「注目されるようになると、足を引っ張る人間が必ず出てくるからお気をつけなさ
  い」

・黒い洋服を着るようになった一番の理由は、華道家は花を主役にする職業ですから、
 自分は黒子に徹するという意味合いがある。

・いけばなは、いわば引き算の美学。足しながらも、引き算を常に計算している。

・「人間には、どうしても常識の枠におさまりきれないタイプがある。
  考えがどんどん飛翔していって、いつのまにか夢の世界をさまよっている
  のである。このタイプこそ、まさに芸術の世界にはうってつけなのである」

・私にとって、花をいけるというのは夢。
 現実と夢が掛け合わされたようなガラスの器が一番好き

・人生の「かきくけこ」
 感謝、感動すること。緊張感。くつろぐこと。決断。好奇心。

・一番好きな花はパフィオ・ペディラムという蘭

・どうでもいいことを考えているなんて時間の無駄、また精神衛生上もよくない。
 すべてプラス思考で生きないと。

・土の器には、花よりもむしろ枝ものが、より映えてきます。地味で素朴だから
 自然な感じの枝ものが合う。ただ、土の器に自然のものは、あまりにぴたりと
 合ってしまうため、典型的な作品になりがち。ちょっぴりと、色の派手なもの、枝と
 かけ離れたものをプラスすると、ミスマッチによって新鮮感がでる。






読み手を元気づける言葉が多い。


「人間にはひとつでも自信があれば強くなれるもの。それが私の場合花だった。」
という言葉がとても印象に残った。



ぼくが仕事を始めたころ、よく上司(とても仕事のできる人)に
「自信を持て。」と言われた。
ぼくは知識も作業も遅くて、自信がいつもなかったのは事実だった。

それからどうにかしなきゃと思って、なんとなく仕事関連の本を読み出したことを思い出す。
「仕事をどうやったら早くこなすことができるのか」、みたいな本や
カーネギーの「人を動かす」だったり。

そういった本のおかげからか、ぼくはだんだんと自分の仕事に自信が持てるようになった。
というより、自信のあるふりをしていた。何かの本に、ふりをすることでいつの間にか自信がついているものだ、
みたいなことが書いてあったから。

それは知らない間に現実になっていた。

そして自信の源は自分自身の仕事に対する精神的な強さみたいなものだと思った。
本を読んで、ぼくのふわふわでやわらかかった自信が、研磨されて結晶化しているような感覚だった。



著者の花とは違えど、何かひとつを愛する気持ちみたいなもの。負けたくない、と思う。


良い刺激になる本だった。感謝。


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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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