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ザ・麻薬 : 家田荘子

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ハワイで麻薬に関わる日本人のレポ。



・<エクスタシー>
 LSDと同じ幻覚系の麻薬のひとつだが、幻覚作用は少なく、催淫効果に優れている。
 俗にいう「ラブ・ドラッグ」。80年代に急速に広まる。正式名はMDMA。
 長時間性的興奮を持続させることができると言われている反面、体に及ぼす悪影響は
 甚大。多幸感、時間の観念がなくなり、体が軽くなった感じが続くという。

・<マリワナ>=大麻、葉っぱ、ウィード
 大麻草を乾燥させたもの。とくにインド大麻は作用が強いと言われる。作用は個人差
 が大きいと言われるが、知覚が冴え、体が楽になり、浮き上がる感じがある。空腹感
 を覚える人も多い。また性欲が高まることもある。人によっては次から次へと考えが
 浮かんで、止まらなくなることもある

・<コカイン>
 濫用が問題になっている興奮剤(アップ)系のドラッグ。作用は覚せい剤(シャブ)と
 ほぼ同じ。中枢神経が刺激され、気分が高揚する。同時に頭脳が冴え、おしゃべり
 になる。シャブとは違い持続時間が短い。15-20分で終わる。そのあと、急激にダ
 ウン。それに耐えられず再び手を出す人間が多い。
 
・<シャブ(覚せい剤)>
 アンフェタミン及びメタアンフェタミンのこと。白い半透明の粉末になっており、
 日本では麻薬の王様。日本で本格的に使用されだしたのは1941年。
 元気が出て、2-3日睡眠をとらなくても元気が持続するので、軍や軍需工場で大い
 に使用された。
 戦後、有力製薬会社が「ヒロポン」の商品名で販売し、濫用者が急増。1951年麻薬
 に指定され、製造禁止に。
 強力な興奮剤。とくに静脈に注射すると手足の先がサッと冷たくなり、たちまち体が
 スカッとする。疲労感が吹き飛び、異様なぐらいセカセカ動き回る。
 中枢神経の興奮に伴い動悸が激しくなり、汗が出てくることが多い。持続時間は
 2-5時間。

・<アシッド(=LSD)>
 LSDはごく微量でも極めて作用が強いため、通常、紙に浸み込ませた形で販売される。
 作用として多くの場合、色彩が鮮やかになり、物がひときわ大きく見えたり、曲がっ
 て見えたりする。気持ちが爽快になり、もうひとりの自分が現れて自分を観察してい
 るような錯覚にとらわれる。
 LSDのもうひとつの特徴は、薬の作用が切れると周囲のことは気にならなくなり、
 眠れないままボーッとしていること。
 シャブやコカインに比べると作用は個人差が大きく、幸福感に浸っている人間がいる
 かと思えば、支離滅裂な言動をしながら攻撃的になるものもいる。
 濫用すると目まい、悪寒、頻脈など生じ、自殺にいたることも。
 身体的依存度はほとんどない。幻覚の持続時間は4-12時間。身体的ダメージは
 あまり強くないといわれる。



・ドラッグをやる人は弱い、と、ドラッグをやっている人も、いない人も言いがちだが、
 精神的に弱くても、ドラッグに手を伸ばさない人は、たくさんいる。

・今はリゾ・ラバよりもみんな、ドラッグを求めてハワイに来るわけ。

・平均14-16歳で、異性とドラッグを初体験した都会の少年少女たちが、
 さらに上等の快楽を求めて行く先がアメリカだという。

・「エックスを摂って、セックスをすると、どう違うの?」
 「愛が見える」

・「日本でやってたころは麻薬をしているってことで、なんとなく優越感にひたるよう
  な気持ちもあったけれど、アメリカで本物を知ってからは、そういう気持ちは消え
  たわ」

・ドラッグの大家(マスター・オブ・ドラッグ)

・「ドカーンと来て、パラドっちゃって、顎はカチカチ鳴り出すし、言葉もでない
  くらい来ちゃったの。あまりに速すぎて吐きそうだった。」

・「私たちはいつも、他人がどう自分のことを思ってるかを気にしながら生きてる
  けど、エックスを使うと、そんなの気にならなくなるのよ。クスリは息抜きでもあ
  るし、快楽でもあるし、なんていうのか、見栄とか張らないで、本当の自分になれ  
  る。」

・マスミはエックスを摂り、「この世でいちばんスケベな女」になるという。

・ハワイにやってくる日本人で、ドラッグに手を出しているコは、とても多いという。
 特に女性のほうが目立つそう。

・「マリワナは、ドラッグの最初の入り口ってとこかな?タバコを吸うような感覚で
  やってると思うんだ、みんな。」

・お酒より簡単に手に入るもん。ドラッグだと、店に行かなくても買える。

・レトルトパーティー。ハウスパーティーのこと。レトルト食品といえば、ハウスが有
 名。だから人に判らないように「レトルトやるよ。」と教える。

・エックスを摂ると、愛が見えるって言うけど、愛なんて、なかなか見えない。たとえ
 見えたって、本当の愛とは思えない。でも、一緒にいる女性が、すごく愛おしく見え
 ちゃうし、言いようのない幸福感に浸ることができる

・「シンナーって私の場合、凄いピュアになれる」

・シンナーには、幻覚作用がある。しかし続けていくと、身体的不快感、精神障害など
 を起こしやすく、頭が働かなくなっていく

・「アイスを打つとね、セックスが変わるの。なんでも、どこでも過敏になっちゃっ
  う。」

・「アイスはねぇ、ある程度もつけど、コカは、もうピャーッとなくなっちゃう。」

・「AVの仕事ってニューフェイスのときがピークなのね。」

・「落ちるときってすごいのよ。力も何もない。食べられないし、体じゅう参ってい
  るから、ただ水だけ飲んで寝るしかない。ハイに戻りたいから、もっと
  ほしくなるの。」

・「コークは鼻とか喉とか痛めたうえに、そこを通らなければ、ハイになれないの。
 だから飽きるのね。でもシャブならパイプに入れて燃やして、タバコみたいに
 吸うだけ」

・ドラッグがなくなると、絨毯の糸一本一本をかきわけて、隙間にドラッグが落ちて
 いないか何時間も探し続けるの。

・「日本人だけが、お金を持っているんだ。最初、声をかけても「ノー、ノー」なんて
  言っているんだけど、追いかけてって、声をかけると匂いをかいで「早く早く」っ
  て、急に小さな声になって買おうとする。」

・気をつけなくてはいけないのは、売春婦のシステムが日本とは違う。
 ハワイは売春婦の上にピンプ(ヒモ)がいて、彼女たちをコントロールしている。
 そして仕事の中に、盗みまで入れている。

・「はじめ、笑いが止まんないだけだった。自分で笑いたくて笑うっていうんじゃなく
  て、なんていうのかな。。。もう、何してても笑えちゃうみたいなカンジ」

・よく、日本人にはコカインは合わないと経験者たちから聞かされる。

・ドラッグによって得たものは?と尋ねると、
 「まぁ、別の世界が見えたことだけですね」
 「よくアシッドは、遺伝子に影響が行っちゃうっていうんですよ。」

・「クスリは飽きない。でも女の子は飽きる」

・「あればあるだけ、私も吸っちゃうの。寝る前に「もうしない」って、いつも誓うの
  に」

・百メートルをダッシュした後みたいな興奮作用を起こすコカイン
 作用後はダウン(疲労、だるさ)をもたらすため、反復使用したくなり、早く中毒
 症状を起こしやすい

・「マリワナでも、長い間には中毒になります。精神的に強く魅かれてしまうため、
 コークとか、エックスとか、もっと強いほかのものにも手を出したくなる」

・「カラカウア大通りを、ビーチ・サンダルを履いて、2,3人でベラベラと歩いて
  いるようなおじさん。こんなおっさん、こんなまじめそうなお父さんみたいな人
  が、するはずないじゃないのって思うような、とんでもない普通の観光客が
  買っていくのね。」





無知すぎるんだけど、ぼくは麻薬=覚せい剤だと思っていた。
コカイン、マリワナもひとまとめにして、覚せい剤だと。ぜんぜん間違っていた。


現地に住む日本人の麻薬のディーラーだったり、
留学して麻薬にはまっていく女性だったり、本人の声を聞くことができるのが非常に興味深い。

1997年にこの文庫が出ているので、本になったのはけっこう前のこと思う。
その頃からすでに麻薬が蔓延していたんだと思うとなんだか怖い。
平気でそれを買ってしまえる日本人も。


ぼくの身近には全く麻薬なんて見えないけど、
もしかしたら周りの陰ではもう広がっているのかもしれないなぁと思った。
麻薬ってそんなものなんだろう。




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Hiro

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読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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