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アブノーマル・ラバーズ : 家田荘子

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一般的に変態とされる人々のルポ。


M男 神田川
・「宿直室の前をとおりかかったら、たまたま体操服に着替え中の担任女教師が、
 見えてしまった。それだけのこと。そのとき?私は8歳の小学2年生。女教師は
 20代後半だったと思います。子供心にきれいだと思っていました。目が合った
 次の瞬間「そこで何してるの?」と叱責を浴びせられ、中に引きずり込まれたんで
 す。」
 女教師は「誰にも言っちゃダメよ」と言って、ひもで、神田川を縛ってしまった。
 それからタオルを彼の口に突っ込み、自分のはいていたナイロンのパンティーを
 頭にかぶせてしまった。

・言葉にして何か言ってくれれば、あらかじめ人間というのは覚悟は決まるものですけ
 どね。この責めは1週間続き、私の股間は出血していました。

・未亡人は、ヤマイモを肛門に挿入した後、股間縛りをし、神田川を放置した。
 痒くて悶え苦しむ神田川を前にして、未亡人は冷静沈着だった。
 「苦しいでしょう?かわいそうに」

・人は、誰もが何らかの変態性を持っているという

・初心者には、ロープより、ネクタイのほうがいいと思うんです。縛りやすいし、
 解けなくなったときは、はさみで切っちゃえばいいんですから

・恥ずかしさを耐える。これがマゾヒズム

・恥ずかしさを堪えて、やってもらう行為ーそこに私が、幸せの絶頂を感じるわけです

・切望している私のために、恥ずかしいけれどあえて行為をしてやらなきゃいけないと
 いう気持ちにSno女性はなるのだというのですよ。Sの女性というのは、サディズム
 の行為をしていながら、心のうちは、マゾヒズムの快感も同時に味わっているんです
 ね

・「叩かれて嬉しいの?」
 「はいっ。本望です」はっきりと言った。

・パンティーによる「終日臭い責め」
 「男として、これほどの羞恥心と屈辱を味わったことって、ありませんでした。
 一週間ははいていたパンティーを被せられたときなど、気を失いましたね」

・Mというと、いじめられるばかりで苦痛と思っていたが、実は、気持ちいい思いを
 Sよりしているのではないか。Sというのは、いたぶっているようで、実はMに
 気持ちよくなってもらうため、奉仕をしていることになるのでは

・征服欲と征服される歓び。これがSとMの愛ある行為ではないでしょうか。

・なんてまじめな変態だろう。。。

・「いいえ。私は超変態です」

・人間というものは、生まれながらにしてみんな、S性とM性を持っていると
 思うんです。でも、それに気がつかない人、機会がなく開花しないって人が
 たくさんいるんですね。

・自分のアブノーマル性に気がついた人は、幸せでありラッキーと言えるかもしれない
 と私は思えるようになってきた。


女王様・夏樹れい子
・「なぜ、あんなに小さいころ、ブーツにひかれたのか、私にも分からないの。
 でもブーツとか、革のものを身につけることによって、精神的に落ち着く。すごく。
 そうして、今は、快感を覚えてるのよ」

・フェティシズム…異性の体の一部や、限られたモノなどによって、性的満足を得る
 異常性欲の一種

・友達が一冊の本を持って来たのね。それがSMの本だったの。女性が縛れている
 写真を見て私、なんて芸術的できれいなんでしょうって思ったの。

・Mを最初にマスターしなければ、とても本物のSはできないって言われたの。
 Mの気持ちがよく分かるようになる

・今、学生であろうが、何であろうが、セックスに飽きてしまったとか、興味本位とか、
 そういう感覚でSMに入る人が日本では多いのね。
 日本って、まだそんなレベルなの。

・ただM男をいたぶればいいという、凄い単純発想が日本にはあるのね。
 でもそれはMではないと思う

・感覚そのものじゃなくて、何らかのことによって、自分をいじめよう、いじめられた
 いという過程があるからこそ、快感が出て来るのよ。Mだからといって、皆一緒じゃ
 ないの。

・革の匂いと、ペチャンとする肌の感触と、ブーツが擦れるときのきしむ音、
 それと第二の肌という感覚。

・日本の「真似ごとSM」

・彼女の元には、毎日いろいろなM男が訪れる。ほとんどが、社会的地位のある人。
 上に立つ人や甘える場所のない人が多い。


女装/バイセクシャル・三咲
・人間はもともと花である。/稲垣足穂(たるほ)
 つまり花というのは雄雌同体で、男であり女である。

・三咲が女装に目覚めたのは、お化粧がきっかけ

・彼女がいないときに、化粧道具と衣装を借りて装ってみたら、はまっちゃったんです。

・雨がやんだ後に、視界がぱっと広がってきれいでしょ?
 ああいうクリアビジョンなんですね、お化粧するって

・ああ、男というものは、すごくシステマティックに、女性をアプローチするんだな。
 「今、どこ?」「どんなタイプ?」
 極端なことをいえば、セックスがやりたいがための質問項目が、ズラッと並んでいる

・女装したまま、電車にだって乗る。
 「人が見たりするときの視線が、モロ快感なんですね。嫌悪の目で見るのが男性で
  女性は結構、好意的なんですよ。女装をする人は、ナルシストの傾向がある。
 でも一人でやっちゃうと危険なので、とにかく外へ出て、人と接するということを
 しないと、自分自身がダメになっちゃうんですよ」

・普通の女性がもてないものを持てる。これは、ある意味では、女装する人々の特権
 なのかもしれない。

・女装って、やっぱり解放された感じがある。
 男であるために自分を狭めちゃうことで、いろいろはみ出してしまうという何かが
 あって、それが女装によって解放される。

・男性は一度女装してみるといい。自分に正直になって女装をしてみると、世界が
 広がり、人徳が高まる。

・彼女の話を聞いている内、私はなぜ男性が男性の服を、女性が女性の服を着なくては
 いけないのか・・・と思えてきた。場所をわきまえた上で、自分の着たい服を自由に
 着たいものである。


M男・岡林
・出会って、初めてベッドインってときに、縛ってくれなんて、男が言えませんからね
 そう考えると、M性をもつ男性は、縁遠くなってしまう

・M男は、社会的に地位があったり、人の前に立ち、見られる立場の人が、なりやすい


女王様・花園舞子
・「サービスのS,満足のM」
 苛めるのではなく、Mが感じるところを、どんどん引き出して探してってあげるとい
 う部分から

・いつも自分を見ていて欲しいとか、意識していて欲しいと思う人が、Mに多い。
 おしゃれな人に、M性がものすごく強い人が多いという

・アブ・ラバ本人たちは、至って元気で健全。余計な気を廻す周りの人間のほうが、よ
 っぽど陰湿なのだ。


S男・五木
・大切なのは、お尻をスパンキングする手ごたえと、そのとき、相手が発する言葉ね。
 若い人だと、あのときの発声が童謡なんです。
 ある程度、年齢を重ねると、演歌なんですね。

・相手を絶頂に持っていったという快感

・なんだかS男というのは、引っ張る人のいない風船のようで、どこへ飛んでいくか
 わからない、すごい浮気性に思えて来た。
 なぜなら言葉ひとつで、相手は言うことを聞いてしまう。
 ということは、言うことを聞かない女性から女性へと、S男は、求め歩くのではない
 か

・ノーマルにしようとするのが私は、むしろ変態と思う


M女・小夜
・美しすぎるほど美しく生まれた者は、孤独な人生を歩むとよく言われるが、本当
 なのだろうか

・頭の回転がよくなければ、本格的Sは難しい。


女装趣味・郷田
・中学生のころ、女の人しか持っていない恥じらいがあって、すごいきれいで、
 まろやか。そういうものにたいして、憧憬。

・普通の単純なセックスでも、男はアクターになれない。
 でも女性は、アクトレスになれる。


ロリータ・野田
・ロリータの基準は3つ。体、心、社会的認知。体は第二次性徴が完全に終わって
 いないこと。心は、自分自身の心というものを、外に対して守るという意識が
 低いこと。社会は、どう見るかということ。

・一人ひとり形態があって、その人たちにとって、それがノーマルな最高のセックスで
 ある。「快楽の得方は、それぞれ。マニュアルなんてない」


変態・久本大痴
・この人こそ、生粋の超々変態!

・AV男優としての大痴の仕事は、平均月1回。そのほとんどが、変態役か、僧侶役。

・健全で元気で、とても頭の良い変態

・高校生から20歳にかけては、痴漢をするために、毎年神田の古本市へ通った

・AV男優になってよかったと思うことは、風俗嬢への偏見が、自分の中から
 消えて行ったこと


フェチ・大田浦
・自分の変態性を認めている人は、一生懸命、自己主張して変態ぶりを理解して
 もらおうとするから、とても愛しく思えて来る

・小学3年生のとき中学2年生ぐらいの姉妹に、家の裏の壁まで呼ばれて、裸にされた。
 中学のときは、異性の同級生に、トイレに連れ込まれて、裸にされた。

・小学校高学年のときにリボンの騎士のビニール風呂敷を手に入れて、
 僕、あれを宝物にして、いつもポケットに入れて持ち歩いていたんです

・ビニール風呂敷をつけて、初めてマスターベーションをしたのは、中学生のころ。
 いつも裸で、ビニール風呂敷や、レインコートを着て、やってました。

・大田浦の場合、変態と呼ばれれば余計に喜ぶ

・性的嗜好によって、それぞれバッジとか何かがあったら便利ですよね。
 苦労して相手を探す必要がない。


佐川一政(カニバル)
・1981年、オランダ人女子学生をカービン銃で狙撃し、死亡させた後、
 太股、臀部、性器などを食肉した。

・その人の匂いを嗅ぎたいとか、肌に触れたいとか・・・その延長が、現実のキスや
 性行為になるわけ。そして、さらにその延長線上に、、食べるという行為がある。
 相手の存在をより強く感じたいという欲求。これは、僕にとって、すごくノーマル
 だと思うんです。

・相手の存在を強く感じるーそのためには、匂いよりも、味のほうがもっと強いわけ
 ですから、その存在を食べることじゃないかなと思ったんです

・いきなりお尻にかぶりついたんです。噛み切れるかと思ったのが、夢の夢たる
 ゆえんで、現実性のないことが判ったんです。青白い。乳房なんか、引っ込んじゃっ
 て膨らみがないし、もうモノになっちゃったんです。一生懸命、妄想の世界に
 引き返した

・髪を持って、鏡に映したんですよ。自分の顔と彼女の顔を並べて、「カニバル(人喰
 い)になったな」と・・・

・あんなに素敵な彼女が、こんな姿になっちゃって、つまんないって思いました。
 なんでこんなに醜くなるのかな。もう、こりごりだって思いました。

・僕の場合、食べたくて食べた。殺すということは、目的ではぜんぜんなかった

・ノーマルと思っている人は何をもってして、ノーマルとしているのか。
 それは他人が決めることではない。




本を読んで判った(というかなんとなく感じていたことが明確になった感じ)のが、
誰しも変態性を持っていて、
幼少期またはそれ以降に何かが引き金になって、それが表面に現れる人と、
一生その変態性に出合うことなく、死んで行く人々がいるということ。


そして、今回一つのモノの見方として僕の頭の中に根付いたのが、
「変態でもノーマルでも人間であり偏見差別なんてする必要がなかったんだ」ということ。

自分には特に本で述べられているような変態性は持ち合わせていないのだが(残念というべきか)
、これからは、別に友人のあの人が変態でも何でもいいや、となんとなく思ってしまいそうである。
各々、快楽の得方は違ってて、それがなんであれ本人が一番嬉しい方法で悦びを得るのが一番大事だと思った。

だから、僕にはカニバル(人喰い)の人を咎めることなんてできないし(現代では犯罪だが)、
ロリータの人に止めろとも言えない。自分がもしそうであれば、言えるはずもない。



ビニールフェチの大田浦さんの言葉

「性的嗜好によって、それぞれバッジとか何かがあったら便利ですよね。
 苦労して相手を探す必要がない。」

というのが、一番印象に残った。まさにそうだと思ったから。


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