スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Coming OUT! : 笹野みちる

comigout.jpg


元「東京少年」のボーカリスト。
日本メジャーシーン女性アーティスト初のカミングアウト。


・いわゆる結婚制度にとらわれてないぶん、お互いの、そのときの「好きだ」
 っていう気持ちによってしか続いていかない関係

・毎年毎年が「勝負や!」って。「今年も一年よくがんばりました。来年も
 お互いにがんばって築き上げていきましょう」ってことを確認しあって
 いかなきゃいけない。

・共同生活って。支えてもらってる代わりに、お互い妥協しあってる部分も
 当然ある。

・「ほめてもらいあい」みたいなものが、偏っちゃってる、男と女では。

・最初は、高2の修学旅行で北九州を一周して、「さんふらわあ」っていう船で
 神戸まで帰ってくるとき。ベッドが2段になってる寝室で、私が下、その子が上に
 寝てたんだけど、みんなが寝静まった頃にその子が「来て」って呼ぶの。
 抱き合った。
 女の子とからだのレベルで接触したのは、これが初めて。やっぱり「成就した!」
 っていうか、「私はこれを求めていたのかもしれない」って思った、すごく。

・10枚ぐらいの強力分厚いラブレター

・私の歴史に残るキスだった。

・結局、人権っていう思想は、互いに理解できない価値観だからっていうことだけ
 で反目しあってそれで殺し合いになる、そんなことを避けるために人間がつくりだ
 したものだから。

・「あくまでも人間として、自分はどう生きていくのかということを主軸に置いて
  生きていきなさい。最後には男も女もなくて、「人間」しかないんだから」(著者 
  の母)

・「少年」と「少女」は対じゃない。だから「僕」は「私」の対にはならない。
 「少女」っていうのは、男がむりやり作ったイメージ。歪んだ性的な匂い

・私にとっては、その「人間として成長したい」っていう思いがすべての原動力だった

・思春期っていうのはまさに「自分は未完成なんだ、形成途上なんだ」っていうことを
 徹底的に引き受ける時期だと思う。

・コンプレックスもたくさんあるし、私はどうしたらいいんだろう、って悩んでる人
 に対して、あなたはそれでいいんだよ、とは絶対言いたくないし、ある程度のところ
 でとどまっていたくない。

・女同士っていう関係で私の一番好きなところ。お互いに吐き出しあってお互いに
 癒しあう、みたいな部分。

・ピタっとくっついている皮膚と皮膚、その面っていうのはお互い平等

・「レズビアンだ」って言ってしまったら、聴く側にひとつの価値観を
 押し付けてしまうんじゃないか、という迷いがずっとあったのは事実。
 でも、「レズビアンだ」と言わないことで、ほんとに伝えたいことが
 伝わっていかないのも事実。

・私にとって、レズビアンだっていうことだけが乗り越えられないなんて、そんなこと、
 あるはずがない。

・今の「フツー」に合わせてただけじゃん、自分がすり減っちゃうもの。

・人はことごとく違っててあたりまえ。ただ、必要があるときにちゃんと
 手を結べればいい。




僕はレズビアンの人に会ったことがない。
だから本を読む前からどんな生活してるんだろうなんてたまに考えてたけど、
やっぱり人間だから、人間でしかなかった。

笹野さんはちょっと哲学的。
アーティストとして、同時に同性愛者としての解釈が面白かった。
でも、著者の生き方はアーティストとしてでも、同性愛者としてでもなく、「人間として」
だから、そういう面が強く印象に残る本だった。


個人的にはもっと当時の恋人との生活を垣間見たかったけど、
一人の人間の(しかも同性愛者)の過去を覗くのはやはり興味深かった。


文庫本の初版が平成9年。
これからも少しずつでもたくさんの人にこんな本が届けばいいと思う。
スポンサーサイト

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://forbookbloghiro.blog.fc2.com/tb.php/121-1e5f0f65

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

Profile

Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

Category

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。