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ダロウェイ夫人

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二コールキッドマンがアカデミー主演女優賞を受賞した映画「The Hours」(めぐりあう時間たち)。

彼女が演じたのが、この本の著者のヴァージニア・ウルフ。


映画自体も素晴らしいが(主演3人の女性と、エド・ハリスが特に)、本もとても良かった。
人の思いを非常に繊細に描いていて、数々の比喩には、美しさが宿っていた。



淡々と、そしてゆっくりと物語が進むような印象を受けるが、
セプティマスという青年が飛び降り自殺をするシーンが強烈に印象に残る。
鼓動が早くなったのを覚えている。



出だしの1行は、映画にも使われていたので、なんだか自分もたまに口ずさむ。

「ダロウェイ夫人はお花は自分で買いに行こう、と言った。」




古典的な小説なので、素敵な言葉が多々。

・だって、わたしたちは、わけもわからずに、こんなに人生を愛し、それを眺め、
 組み立て、身のまわりに建てめぐらし、ひっくりかえしてはまた刻々に新しく造っているんだもの。

・世界が鞭をふりあげた、それはどこへ打ちおろされるのか?

・愛するって、人間を孤独にするものなんだわ

・生の中心にもある空虚なところがあるものだ。屋根裏部屋ってそういったものだわ。

・他のすべての朝の圧力で凝結したこの6月の朝の瞬間

・すばらしい朝。完全な心臓の鼓動のように、生が街々をまっすぐにつきぬける。

・おれは20分間、完璧な幸福を味わった

・ひとはポケットに手をつっこんでうろつきまわる権利なんてない

・わたしたちは沈没しかけている一艘の船に鎖でつながれている亡び行く民

・おれ自身の一生が一つの奇跡なのだ。思いちがいのないようにしたいものだ。

・ひとには、尊厳というものがある。孤独がある。ひとはそれを手放し、また夫からも
 無理やりにそれをとりあげたりすれば、かならず自分の孤独を、自尊心を、
 つまりお金では買えない貴重なものを、失うことになるんだから。

・あのひとのかわいらしい神様みたいな単純さ。

・死ぬのはいやだ。人生はいい。太陽は暑い。
 ただ人間というやつら。やつらはなにが欲しいんだ?

・ほんの一分かそこいら前にひっくりかえされたかした人間を、時をうつさず慈悲深くひろいあげて、
 すみやかに滑るがごとく病院に馳せつける。あれが文明なんだ。

・眼に浮かぶ印象をすこしでもおもしろがりすぎたり、求めすぎたりするようだと、それは、もう
 そういうことはつづけないほうがいいという警告なのだ、そういうことは、芸術にとっても、
 ひととの交わりにとっても致命的なこと

・黙々として愛し続けることにすぐ倦きてしまい、愛情に変化を求めがち

・過去は味が深くなる。経験も。

・ともかくも美だ。

・興味津々たる、神秘的な、無限の豊かさを持つ、この人生。

・死は挑戦なのだ。死は中心部に通じようとする企てなのだ。

・近さは遠くなり、有頂天は消えうせて、ひとはひとりぼっちになる。死の中にこそ抱擁があるのだ。

・利口さは馬鹿げてるわ。ひとはただ感ずることだけを言わなければならないのよ。

・頭なんかつまんないものよ。心に比べたら。





実際はダロウェイ夫人が自殺をするか、おそらくパーティーの後で、死ぬかするようになっていたらしい。
ぜひその物語も見てみたかった。


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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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