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コシノ洋装店ものがたり : 小篠綾子

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朝のドラマ、カーネーションの記憶が新しい。



・私は女に生まれましたが、自分の信ずるまま、心の赴くままに、好き勝手に
 生きてきました。針と鋏を巧く使えば、女性がこんなにも美しく見える。
 こんなにも自由で楽しく、ワクワクする人生。

・「好きなことをしたいなら、それだけのことをしてからやれ」
 というのが父の口癖だった。

・男性が何もかも決めて、女性がそれについて行くというのが当時の
 一般家庭の姿ではなかったでしょうか。

・「男と同じようになりたかったら、女子にしか出来んことして勝ってみぃ!」

・当時は女の人の大半が着物で、ようやく外国から洋服が伝わってきた頃。
 和服は色や柄で着る、型はひとつしかなく変わりようがない。しかし、洋服なら
 いろんな型を作り出していける。私が小学校4年、大正12年の夏のことでした。

・女性が軽視されていた昭和という時代

・父がしてくれた厳しさは、自分が憎まれてもしてやる愛情でした。
 自分が辛くても我慢してやってやるのが本当の親の愛情なのだ

・たかが女

・店は大きくなればなるほど、良いも悪いも店の人たち次第だということ

・服はその人の姿を表すだけでなく、人間としての性格や
 人物自体をも表しているのだ、きっと遠い日には各人のオリジナルなものを
 見せる洋服の時代がやってくる

・「薄情も情のうちや」

・男性と同等あるいは男性以上の勉強をする必要はないと言われ、すべての面で
 女性が男性より前に出ることは許されませんでした。その名残は”結婚適齢期”など
 という言葉で言い表されています。おかしな話。女の子にとって自分の人生を
 左右する大事な結婚を決めるのに、世間が勝手に適齢期を考える。いまだにこの
 言葉が出るうちは、女性は本当に自立して生きていないのかもしれません。

・私はわが子の姿を見て、その姿こそがまるで鏡に映った自分なのだと気付かされた。
 それ以来私は、ヒロコの姿は自分の姿と思い、そのつもりでヒロコに接するようにな
 りました。そうするとヒロコは不思議に私の言うことを素直に聞くようになった。

・昭和17年1月3日。それが夫武一との最初で最後の旅でした。

・当時の戦局では、「赤紙」がいつ来てもおかしくないと思って覚悟はしていたものの、
 正直、その紙を見たときはどうしようもない悔しさで頭の中がいっぱいになり、
 その紙を破り捨ててつき返してやりたくなったほどでした。

・昭和20年8月15日、日本は戦争に負けました。でも、私たち一家は
 勝っても負けても生きていかなくてはいけない。

・終戦前後は、食べるものを求めて血眼になっている人たちや、ホームレス、戦災孤児
 たちがボロをまとって彷徨っている時代でした。

・目一杯、その時その時を手抜きなしで生きたつもりです。

・「好きなものが欲しいんなら、好きなことをしたいんなら、自分で勝ち取りいな。
 お金はそうやすやすと自分のものにならへん」

・私は好き勝手をして、子どもたちには母親として何もしてやれませんでしたが、
 たった一つだけ自分が誇りに思えることがある。それは子どもたちに対して、
 自分の生き方が間違いだったとか、ああすればよかった、こうすればよかったと、
 愚痴ひとつこぼさなかったこと。

・女の自立とよくいいますが、それは男女問わず、自分の行き方に責任をもててこそ
 生まれていくものだと私は思っています。

・精神を病む人は、心が悪いのではなく、自分の中に持ちきれないものを
 持ってしまい、その心の悲鳴が病気となって表れるのだそう。なるほど、自分が
 背負う荷物の量は自分にはわかりません。背負ってみて重ければ素直に重いといい、
 軽ければもっともっと背負えると言う。そうすれば楽になる。




たまに見ていた朝のドラマ「カーネーション」。その原作がこの本。
世界的ファッションデザイナー3姉妹を育てた母、綾子の物語。



強い。とんでもなく強い。


著者の父の影響もあるのだろうけど、綾子さんは本当に負けん気があって、
とことんやる姿勢には頭が下がる。


精一杯生きる人の輝きが本に集約されているような印象があった。
そこが多くの人を惹きつける魅力になっているのだろう。




また、戦時中の話も綴られていて、当時を思った。
女性がまだまだ男性より低く見られていた時代、戦争という悲劇の時代、
そんな時代をもろともせず生き抜いた女性は、本当にかっこいい。




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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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