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金子みすゞ童謡集

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昭和5年、自ら命を絶った詩人。26歳。

そんなことも知らなかった。





・お魚
 けれども海のお魚はなんにも世話にならないし
 いたずら一つしないのに こうして私に食べられる。

・海とかもめ
 海は青いとおもってた、かもめは白いと思ってた。
 みな知ってるとおもってた、だけどもそれはうそでした。
 みんな見てます、知ってます、けれどもそれもうそかしら。

・港の夜
 さァむい晩だ。

・波
 波は子供、手つないで、笑って、そろって来るよ。

・もくせい
 表の風が、御門のとこで、はいろか、やめよか、相談してた。

・私と小鳥と鈴と
 私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面を速くは走れない。
 私がからだをゆすっても、、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のようにたくさんの唄は知らないよ。
 鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。

・椅子の上
 椅子の岩からいせいよく、お部屋の海にとびおりる。

・露
 朝のお庭のすみっこで、花がほろりと泣いたこと。

・見えないもの
 ねんねした間になにがある。
 まばたきするまに何がある。
 誰もみたものないけれど、誰がうそだといえましょう。

・夢から夢を
 夢から夢を飛んで渡る。

・ころんだ所
 いつか使いのかえりみち
 ここでころんで泣きました。

・田舎の町と飛行機
 床屋の鏡も空っぽで、

・水と影
 明るい影よ、すずしい影よ、ゆれてる影よ。
 水はつつましい、自分の影は小さい。



みすゞ、という名は、信濃の国の枕詞、みすずかるという言葉の響きが好きで、つけたものらしい。

詩、童謡、というものにはてんで素人だけど、
この人はずば抜けてすごい、と思った。
単純に、モノの見つめ方・捉え方が違うんだろう。
嫉妬さえ覚える。



いわば戦略的な結婚、をし、子をもうけた彼女だが、夫の彼女の才能への理解はなく、
童謡を書くことを禁じた彼を、あまりにも憐れに思った。
そうして、彼女は夫から子を守るために、命を絶ったのだから。



オスカー・ワイルドも金子みすゞも、なんて悲劇的なんだと思った。
彼女の夫は、「みんな違ってみんないい」を理解できなかったのだろうか。


才能ある人は、なんて儚いんだろう。

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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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