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村の学校(実話) (ドーデ アルフォンス)

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今からちようど六十年前に、フランスはドイツとの戦争にまけて、二十億円のばい償金を負はされ、アルザス・ローレイヌ州を奪はれました。その土地はこの前の世界戦争で、やつと又とりかへしました。このお話は、アルザス・ローレイヌがドイツ領になつて、村々の小学校も先生がみんなドイツ人にかはつてしまつたときのお話です

「あゝ、さうだよ。ぼくはにげて来たんだよ。二度と学校にいきたくないんだよ。ぼくはドイツ語なんか――どろぼうの、人殺しの言葉なんか、話さないよ

とき〴〵、ガスパールが杖でたゝかれたあと、その二つの目が、怒りで一ぱいになるのを見ますと、私は、じぶんがクロック先生だつたら、その目つきがおそろしいだらうと思ひました。でも先生はちつともおそれませんでした。杖でなぐりつけたつぎには断食をさせました。しまひには牢屋を発明しました。ガスパールはその中におしこめられたきり、ほとんど外へは出されませんでした。

この情のない先生の目からは、私たちは、家も家の人もなく、たゞドイツ語ををそはるために、そしてふとい杖でぶたれるために、わきの下に本をかゝへて、小学校の生徒としてこの世に生れて来ただけのものでした。 ほんとに私も、はじめの間は、ずゐぶんぶたれました。






フランスがドイツに負けて、ドイツ語を急に学ばないといけなくなった子どもたちの実話。

戦争のときは、それぞれの国の文化を尊重して生きるというより、本当に何も考えず自分の国の価値観を他国にまで
広げようとしていることが理解できました。

僕自身ももし子どものころにこんな経験、急に母国語の日本語ではなく、たとえば敵国の言葉を学ぶことになれば、
反発してしまいそうな気がします。それだけ母国愛精神があるということですね。


戦争の馬鹿らしさがより一層頭の中で濃くなるストーリーでした。


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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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