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野菜と果物で食育する本 : 水元均

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次世代のコンサルティングを行う著者の、スーパーだからこその食育方法を学ぶ。





20.3%
 朝食を摂らない小学生の割合


・これから販売する側は「野菜や果物をただ売っているだけでは駄目ですよ」という課
 題。今までの販売する側の技術レベルだけでは、これからの食の提供は不十分。
 地域の生活者に食育というものを理解してもらう前に、販売する側が食についての
 現状把握や食育について正しい知識を持つことが大切。まずは正しい知識。


・15-19歳の子どもの朝食欠食率が高い。最も心身ともに成長する年代で、
 こんなにも多く朝食を摂らないということは、心身の成長に大きな問題を起こす
 ことは容易に想像がつく

・朝食の欠食は1回の食事の摂取量が多くなり、過食につながる可能性があったり、
 スナック菓子類の摂取量が多くなったりして、肥満による生活習慣病の発症を助長。
 子どもの頃から朝食を摂らせる、という習慣作りをしていかないといけない。

・生活者の食の安心・安全への関心は高まる一方です。しかし生活者はもちろん、
 販売者側にも扱っている商品の知識が不足しているのが現状。これではますます
 食への不安や不信が強まり、誤った知識が横行しかねません。

・楽しく家族で食卓を囲む
 食べるということは動植物の命を受け継ぐこと
 食生活は生産者をはじめ多くの人々の苦労や努力に支えられている
 もったいないという心をはぐくむこと
 先人によって培われてきた多様な食文化を後世に伝える

・実は、食の中で一番食育活動できるのが野菜と果物。子どもたちに体験活動支援が
 実施しやすかったり、健康と野菜や果物は密接な関係があるから。

販売者側も、全員が「健全な食生活に必要な知識」を身につけて、それを実践する
 ことが必要。
だって、メタボな男性から「健全な食生活に必要な知識」は聞きたくな
 い。

・販売者側の役目のひとつに、伝統的な食文化をどのように継承させていくかというも
 のがある。現在のように日本人の食文化がどんどん洋風化していくと、日本型食生活
 から遠く離れた食文化になってしまっています。

・食料自給率 平成18年39%。 フランスは130%、アメリカは119%。
 野菜の国内自給率 77%
 果物の国内自給率 36%


・販売者側が果物の国内自給率をアップさせるのに貢献するにはどうしたら?
 ー国内産の果物をできるだけ食べてもらえるように伝える
 -健全な生活を送るためには、一日250g以上の果物を摂取しなければ
  ならないことを伝える運動を積極的に行う
 -販売する側が、果物の旬をもっと理解し、一番美味しい時期をお客様に伝える

・販売者側が野菜の国内自給率をアップさせるのに貢献するにはどうしたら?
 -地産地消運動への積極的参加
 -安心で安全な野菜の取り扱いを増やす

・フードマイレージ food mileage は食料の輸送距離のこと。これが増えるというこ
 とは、CO2排出量が増えるということ。それは地球温暖化を意味する。

 「地理的距離だけでなく、時間的、社会的距離も縮めていく」ことが大事。
 ハウス栽培のみかんは露地ものに比べて、CO2排出量は何と56倍。
 ピーマンは18倍。トマトは8倍。重油利用のせい。
 どうすれば?
 ー地産地消の推進(輸送のエネルギー削減)
 -旬の食材をできるだけ提供
 -国内の農産物を積極的に販売

・健康日本21は1日野菜を350g摂ろうというが、実際いちいち重さを測るのは不
 可能なので、一日7皿の野菜と果物を食べようというキャンペーンがベジタブルセブ
 ン
。野菜5皿(1個70g×5)と、果物2皿(皮など含め1個100g×2)という数え方。

・農薬といっても、種類も性質も実にさまざま。決して人体に害のある薬ということで
 はなく、農産物の成長を調整したりする働きや品種改良にも必要不可欠な働きがあり、
 四季のある湿度の高い日本では必要不可欠な薬ということ。
 冷静に考えると、毒性があるからこそ病害虫の駆除ができるわけで、そのことが安定
 的供給につながるのです。その毒性が人体に及ぼさない量を使うことを徹底すれば
 問題ないはず。その点で、日本の基準は高い。
 結局のところ、いかなる物質も、生き物に害を与えるか与えないかを決めるのは、
 その物質が本来持つ毒性と、体の中に取り入れる量。
 販売者側はもっと農薬について正しい知識を持つこと

・ネガティブリストからポジティブリスト制になり、世界中で使われるすべての農薬の
 残留に関して、規制の網をかぶせることができた。国内ではまったく使用されていな
 い毒性の不明な農薬が使われた野菜や果物を海外から輸入しても、残留農薬濃度が
 0.01ppmを超えれば日本に輸入できないという基準ができた

・ポスト・ハーベスト。収穫後に農薬などの薬剤を使用すること。例えば輸入レモンの
 防カビ剤など、輸送時間を考えて、病害虫対策、腐敗防止策として散布される。

・いろいろな知識を持っている店に、お客様は行きたいと思っています。

・なぜ今、旬を知らなければいけないのでしょうか。
 旬の時期とそうでない時期では、栄養成分がまったく違うから。
 exa.ほうれんそう。旬の冬はカロテンやビタミンC、カリウムなどが多くなっており、
 ビタミンCは60mg(可食部100gあたり)あるにもかかわらず、夏には20mgしか
 ない。つまり、旬に野菜や果物を食べると一番栄養素を摂取できる。

・近年、日本人の食物繊維摂取量がかなり不足している

販売者側からまず、食事や食べ物に対して感謝の念を持つことが必要。
 「いただきます」の「いただく」は、野菜や果物、魚、牛や豚、鶏など生命の
 あるものを食べることで生きていくことができる、それへの感謝の念を持って
 「いただきます」と言っていた。
 「ごちそうさま」は漢字で「ご馳走さま」。昔は馬を走らせて食べ物を集めてきた
 ことからこの字になった。
 私たちが不自由なく食事ができるのは、野菜や果物を栽培してくれている農家の方々、
 牛や豚、鶏などを飼育している牧場の方々、魚を捕ってくれる漁師の方々がいるから。
 そのような人たちへの感謝の気持ちが「ごちそうさま」。
 そこから食べ残しがもったいないと感じるようになる。


・人格を高め真の社会人になること

食育は日本の将来を担う子どもに正しい食習慣を植えつける、健全な人間形成への
 お役立ち活動であり、医療削減の施業のひとつであり、廃棄物削減などの環境問題対
 策の一環。


・野菜・果物を販売している方が健全な状態であれば「あーなりたい」と買い物に
 来られた方々も食育に関心を持ち、健全な食生活活動が一挙に広まるはず。

スーパーマーケットは「食文化の継承」、「食生活の情報発信基地」になってもらい
 たい。将来を担う子どもたちの成長は両親の正しい知識と理解からしか
 生まれないのだから。


日常的にできる食育活動はどうすればよいか?
 それは、野菜や果物の旬や食べ方、産地などを伝える技能・技術の向上。
 やはりお客様へ伝わる手段として一番効果的なのが、POPやプライスカード。


・おせちなど伝統料理の来歴などをPOPで説明すれば、これは食育基本法にある
 伝統料理の継承そのものではないか。こういうことをお客様に伝えるのが、
 スーパーや食に携わる者の使命だと思う。

インターネットが普及したからといっても、一番身近なものは近くにある
 スーパーマーケット
であり、食に携わる飲食店や専門店。











どのスーパーもそうだというわけではないのですが、
きっと日本のスーパーの多くは、売り上げと利益が最優先。それらがないと成り立たないから。
もちろんお客様第一をどの企業も謳ってはいるのですが、
実際働いている側からすると売り上げ・利益を優先させている部分があるのは拭い切れないです。
すべてにおいてお客様第一、というのは非常に難しいことだな、と感じていて、
売り上げや利益のことを気にしすぎるあまり食物の知識は二の次的なイメージがここ数年僕の中でずっとありました。
それでいいのかな?本当にお客様のために働くことができているのかな?
そう思っていました。



この本はそんな疑問に答えてくれるようなものでした。

内容は野菜と果物を通して、お客様の生活や健康、また、文化を守っていけることを判りやすく教えてくれています。
いかにスーパーで野菜と果物を売ることが素晴らしいことなのかを伝えようとしている気持ちがしっかり伝わってきて、
熱いな、と思いました。



ただ商品を売るだけの時代はもう終わっているとよく思います。
前働いていた企業の方が「この仕事は付加価値を売る仕事。」と言っていて、
そのときその言葉にすごく共感したことを思い出します。
今の自分は、ただ売るだけに留まっているんじゃないか、と再確認させられました。


本に書いてあったとおり、ちゃんとやればスーパーで野菜と果物を売ることって、
ものすごく価値のあるお仕事だと思います。
やっている以上もっと頑張りたいなと思いました。


ではまた。







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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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