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キッチン : 吉本ばなな

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感性を刺激するロングベストセラー小説。






・私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
 どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事をつくる場所であれば私は
 つらくない。

・冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。

・引越しは手間だ。パワーだ。

・この台所をひとめでとても愛した。

・言葉が生きた姿で目の前に新鮮にはじけた。

・私は台所を信じた。

・甘やかな色の青空

・しんとした淋しさがしみこんでいた。

・少しずつ、心に光や風が入って来ることがとても、うれしい。

●私は、2度とという言葉の持つ語感のおセンチさやこれからのことを限定する
 感じがあんまり好きじゃない。

●本当にひとり立ちしたい人は、何かを育てるといいのよね。子供とかさ、鉢植えとか
 ね。そうすると、自分の限界がわかるのよ。そこからが始まりなのよ。


・夢のキッチン。

・感情が翻訳できないうなずき方

・部屋は、秒を刻む時間を感じさせないほどにしんとして、私だけが生きて活動してい
 ることを申し訳なく思うような静止した雰囲気をかもし出していた。
 人が死んだ後の部屋はいつもこうだ。

・ろくでもないことと、普通の生活を同時進行できるくらいには私にはいやらしく
 大人になったが、確かに生きやすくなった。

・どうして私はこんなにも台所関係を愛しているのだろう

●彼女たちは幸せを生きている。どんなに学んでもその幸せの域を出ないように
 教育されている。その人はその人を生きるようにできている。
 幸福とは、自分が実はひとりだということを、なるべく感じなくていい人生だ。


・次の日に続くものがないんだ。

・死がしみこむ前に

●世界は別に私のためにあるわけじゃない。だから、いやなことがめぐってくる率は決
 して変わんない。自分では決められない。だから他のことはきっぱりと、むちゃくち
 ゃ明るくしたほうがいい、って。


・人は状況や外からの力に屈するんじゃない、内から負けがこんでくるんだわ

●人はみんな、道はたくさんあって、自分で選ぶことができると思っている。
 選ぶ瞬間を夢見ている、といった方が近いのかもしれない。私も、そうだった。
 しかし、今、知った。道はいつも決まっている。毎日の呼吸が、まなざしが、
 くりかえす日々が自然と決めてしまうのだ。


・「どうして君とものを食うと、こんなに美味しいのかな。」
 「きっと、家族だからだよ。」

・思い出が思い出としてちゃんと見えるところまで、1日もはやく逃げ切りたかった。









この本って、吉本ばななさんの独特の感性で培われた哲学が詰まっていると思った。

物語の風景を自然と頭の中に繊細に描くことができる描写力はさすがの一言。

台所を見る目が少し変わる小説だった。




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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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