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君の背中で、僕は溺れる : 沢木まひろ

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祐二が恋したのは、姉の婚約者。



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・「だいたい見合いで結婚しようなんて他力本願な男、ロクなもんじゃないに決まって
 るじゃない」

・ジェットコースターの安全バー並みに頼もしい腕

・あのそっけなさがイコール彼にとってのぼくの存在の軽さなのだと傷ついた。

・白目が白いなぁと思った。異様に濁りのない、けさ新しいのに入れ替えてきました、
 みたいな目。

・睫毛が触れ合っているのがわかった。
 駅のホームでかるく交わす挨拶などでは到底ない、喉の奥まで探るような行為だった。
 ぼくは衝撃のあまり脚をばたつかせた。やっと唇がはなれて、見上げた瞳は深すぎる
 湖のように黒く澄んでいた。

・「金や安定を目当てに結婚することの、どこがいけないの

・どうかしてる、30をとっくに過ぎた大人の顔に、こんな透き通った
 赤ん坊の目がくっついているということは。あめ玉みたいに口のなかに
 入れてしまいたい。

・ぼくもうれしくて破裂してしまいそうだった

・はじめて触れる女の子のからだは、未知の楽器みたいだった。

・抱きしめられた状態で見る恋人のからだは、夢と同じだった。

・あまいカフェオレみたいな声

・出会った瞬間から音楽が鳴り出すような、理不尽で交通事故じみた恋だった。

・毎日にじんでいた涙が、今はどこへ行ったのかわからない。



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大学生の主人公が恋をしたのは、姉の婚約者であり、同性愛者であることを隠している男。


同性愛というのは、小説にしやすい題材なのかもしれない。
普通に世の中にありそうで、多くの一般の人たちには見えていない部分だと思うから。





「金や安定を目当てに結婚することの、どこがいけないの」という言葉が印象に残った。
ぼくはそんな結婚無理だけど、人はそれぞれ違うことを思うと、そう思う人間も少なからずいるのだろう。
昔のぼくなら「そんなの間違っている。」とすぐに否定しているのだろうけど、
今は「そういう人もいて当然だろうな。」と考えることができているのは、成長した証だろうか。



私事になるが、ぼくも付き合っていた人がその間に結婚した経験があるので、
読んでいる間、その人のことを思い出したりした。なんとなく辛かったり。




内容はボーイズラブの域から脱していないようにも思うが、それはそれで描写が美しいのであった。

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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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