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くすぶれ!モテない系 : 能町みね子

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モテない女子のための笑える指南書。

・女子のみなさん、オトコにモテたいかー?
 「オー☆」と答えたあなたはさっさとこの本を閉じてさっさとうちに帰れ。

・モテるわけではないということは、・・・モテないということか。

・濃密なモテないオーラがむぉんむぉん

・女子も男子も簡単にジャンル分けすると
 「モテ系」…合コンで絶対ひとりは異性を落とせそうなタイプのこと
 「モテない系」
 「圏外」…10人中10人に「あの人だけはナシ」と言われてしまう人
      ものすごくレアモデル。絶滅危惧種。(絶滅はしないが)
 にわかれる。モテない系の下に圏外がいる。

・モテ系の子を「モテ子」、圏外の子を「圏外ちゃん」
 モテない系には愛称なんかつけねえよ。お前ら強く生きろよ。

・モテない系の特徴、その一。「モテるために何かする」ということに
 ものすごく抵抗がある。

・「非モテ」。あえて非なのだ。世の中の「モテ」に対しては毅然とした態度で
 臨みたいというプライドを感じる。

・モテない系は基本的には「見学」で終了。目の保養以上恋愛未満。

・世間はクリスマス一色ですね。クリスマス。はい、「だから何だ」ですね。

・モテない系女子が好む男子
 線の細めな文系男子、ちょいワルおやじ

・モテない系小心派と柔軟派との大きな違い。それは半タメ口(基本敬語で「そうなんだ」「そっかぁ」とさりげなく軽いタメ口をはさむ)が使いこなせるかどうか

・半タメ口は、男子のふところへ入っていく突破口

・モテない系がはまりこむエッジのきいた地獄の趣味
 ブライス(びっくりするほど男受けしない)地獄。着物地獄。

・「くるり」を出せば「私は音楽が好きですよ」という最小限の自己アピールになる
 適度におしゃれでこだわりがあり、しかし決してマニアックではない

・海外の音楽のマニアック系の話を出すと音楽好きの男子にさえ引かれる。
 音楽の話題自体避けましょう

・腐女子のビジュアルイメージが「圏外ちゃん」
 オタク。コミケ。やおい。でかくて厚いめがね。ビッグサイト。化粧っ気なし。
 乙女ロード。非おしゃれ。

・腐女子のモテない系は、まず自分の趣味を公表しない。

・モテない系は全体的に、男と男が禁断の愛をはぐくむということに
 抵抗のない人が多いと思う。現実の男子について「アレはゲイなのでは?」って
 想像することを楽しむ人は相当いるはず。

・モテ系の色。淡いピンク・モノトーン・茶・銀。
 モテない系の色。モノトーン・茶。くすみ感と全体的な弱さ。

・私が考えるに、世にあふれるファッションアイテムは
 「モテ系」「モテない系」「無難(ユニクロ、無印)」「ゆる」「圏外(キティちゃんサンダルやスーパーの衣料品売り場で買ったものすべて)」に分けられる

・モテない系の「三低」。低身長、低声、低テンション

・「温かい目で見てあげるべき人」という危険区域

・モテない系は絵文字だらけのメールを送られるのが嫌い

・モテない系はなぜか誕生日をアドレスに入れたがらない。happy,star,heartとか、
 自分に関係ないキュート、ポジティブな単語も入らない。

・「こんなヘンな物が好きな自分がすき」という気持ちもちょっとはある。

・モテない系は、カフェが大好き

・女子の大学院生は圏外ちゃんが多い。だれもかれも、個性を煮込んで完全に
 汁気を飛ばした、秘伝のたれみたいな人

・負け犬の定義は基本30を過ぎても未婚

・醸造されたモテないオーラ

・ポジティブすぎる瘴気にさらされると力が出なくなるモテない系。

・言動に統一性がなく、予測がつかない。これこそが純・不思議ちゃん
 「不思議」はモテではない。

・ただのおっさんとは、下ネタに積極的に反応、創作和食ダイニングなどではなく
 年季のはいった居酒屋に行って焼酎や日本酒を平気で飲む

・凛とした女はモテではない





著者の個性的な文体が好き。すごく楽しく読める。
モテない女子のため、という趣旨だけど、読んでみた。ゲイだからいいよね、きっと。


どんな人がモテ系なのか、モテない系なのか、圏外なのか。
著者の定義がとてもおもしろい。
著者の観察眼は凄まじいと思う。かゆいところに手が届くというかんじ。
だいたい「圏外」という存在を定義していたのに笑ってしまった。
そんなことを深く考えたことないもの。


たしかにモテない系の人って、実は隠れおしゃれで自分の世界を大事に大事に守っている人が多いのかもしれない。
誰にも理解されないけど、それでもいいや、自分がよければ、っていう感じだろうか。


ぼくも自分を客観的にみて「モテない系」だろうかと思ったが、明らかに圏外。



今度はゲイ向けに一冊書いて欲しい(笑
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オカマだけどOLやってます。完全版 : 能町みね子

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性同一性障害である(著者はこの表現を嫌うけど)著者のOLライフ。(まだチン子がついている間の)



・うわー。なんて女って楽なんだろう。重い荷物を運ぼうとすると、オトコの社員が
 持ってくれる

・怖いのがくしゃみとしゃっくり。

・3年たってもいまだに慣れないのが、「彼女」って呼ばれること。

・(合コンで)一度アネゴと呼ばれたら、もう終わりだ。
 モテモテ役はムリだとしても、「端のほうで目立たないけど、不思議と
 魅力を放つ人」の座をこっそりめざしていたのに。

・私が、「性同一性障害」っていう呼び名を嫌いなのは、「私たちは病気だから、
 女装してるような変態とは違うんです!」みたいな、へんな主張を感じるっていう
 理由もある。

・性同一性障害の人たちの言葉で、よく「こどものころから自分は心が女・
 男だと思っていた」というのがあるのですが、私は全然そんなことありませんでした。
 女だなんて思ったことありません。

・オトコとしてもわりと低い声。バリトンヴォイス。
 だから、服を買いに行くときは、自分としてはいのちがけ。声でバレるのはいやで

・ひげがいやんなった私はホルモンについて調べたのだけど、実はヒゲには
 ホルモンが効かず、レーザーの永久脱毛がよいみたいだということがわかった

・女性ホルモンには、錠剤だとメジャーなものとしては2種類あって、卵胞ホルモンの
 プレマリンと、黄体ホルモンのプロベラがある。卵胞と黄体、ほんとは両方やるもの
 なんです。

・ブラをネットに入れるなんて知恵だれも教えてくれなかった

・チンポジほどじゃないけど、ブラひも直すのも堂々とできない

・このパンツだって、まさか中にチン子を入れるつもりで作られたんじゃないと
 思うんです。パンツに申し訳ない。

・女性ホルモンで体はほんのちょっと女性化するし、男性化するのはある程度止められ
 るけど、副作用がひどいうえにヒゲは生え続ける

・女性ホルモンをとり続けると確実に子どもは作れなくなります。そんな怖い
 リスクだとは知りませんでした。

・「川本真琴&あえぎ声トレーニング」と「ふだんの地声を少し高くしようトレーニン
  グ」、たまに「強制電話トレーニング」というメニューをしばらく続けていると、
 なんと半年くらいで、いつの間にか地声が高くなってた

・「いま、精神科にかよってる・・・」
  いきなり核心をつく勇気がなくて、外堀から攻めてそんなふうにカミングアウト
  しました。

・改名手続きって、裁判所でやるものなんです。
 裁判所に、改名したい理由をつけて改名の申請をして、それを証明する書類を
 いろいろそろえて、「確かに改名したほうがいい」と思ってもらえたら
 オッケーが出る。
 ただ、「性同一性障害なので」というだけじゃ、審査が通らないことがあるらしい。
 新しい名前で何年間か暮らしたという実績がないとダメなんですってよ。

・「社内旅行しようか」
 いきなり部長が思いついた。思いつくなよ。

・GKBR(=ごきぶり)

・私みたいにチン子が生えている場合は、かんたんに恋愛できません。けっこう
 きついです。正直。

・私がいちばん「あぁ私、女になった!」って感じたのは、彼氏ができたときではなく、
 彼氏ができたときに、ある友達に本気で嫉妬されたときでした。

・チン子取り手術の話を人にすると、「夢に向かって頑張って!」という反応が。
 実はこれ、かなり違和感がある。チン子を取るのが夢?そこまで私の人生の目標
 低くないよ、とか思っちゃう。私としてはただジャマなものを取っ払いたいだけ。
 それにお金がかかるから仕方なく貯金をしてきたのだ。





ひとつも飾りつけなくて、読む人を楽しませようとしてくれる著者の文体がぼくはとても好き。
ナチュラルな人だな、と思う。


男が女になるその過程で、気付いたことがいくつも笑い(?)のネタにされており、
思わず笑ってしまった箇所もいくつかあった。
たとえば、男の声から女の声にする方法とか、男であることをバレるのを避けるために
くしゃみとかしゃっくりをいかにして回避するか、とか。
「ほぉー!そういうことするのかッ!」と、おもしろ可笑しく読ませてもらった。



読んでいたら、性同一性障害の人に「性同一性障害」っていう言葉を使うことを今後したくないなぁと思った。
こう呼ばれた人はどんな気持ちになるのかと。
もちろん人によって、受け取り方は様々だから一概には言えないのだろうけど、病気みたいな印象がどうしても
ぼくの中では拭えないから、もしぼくが性同一性障害だったら、きっとそう呼ばれたくないんだろう。
「障害」っていう単語のせいだろうか。



勉強させていただきました。
しっかり笑わせていただきました。






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Hiro

Author:Hiro
読んだ本の記録。忘れたくない言葉。

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